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ビデオ通話システムIT重説で業績向上 NTTコム・いい生活

 NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(以下・NTTコム、東京都品川区)と、いい生活(東京都港区)は、セミナー『不動産業界必見! アプリ不要のビデオ通話サービスで誰とでも簡単IT重説』を3月4日にオンラインで共催した。IT重要事項説明にビデオ通話を活用して業績が向上した成功事例を交えて解説した。

 プリンシプル住まい総研所長の上野典行氏は、「優秀な人材ほど書類作成などの作業が増えて多忙となる。土日に集中しがちな接客対応が犠牲になりかねず、店舗全体の損失になりうる。IT重説を導入して、平日に実施すれば土日に接客時間を確保できる」と説明した。その成功した事例として、「IT重説の専門スタッフや組織を設置して対応することで、営業スタッフが営業に集中でき、休日も確保できている不動産会社がある」と紹介した。

 NTTコムビジネスメッセージ・サービス部の梅津裕介氏は、ITツールの導入ポイントとして、「既存の業務工程を変えることなく、不動産会社が導入しやすく、消費者と共に使いやすい観点が重要となる。大人数の会議やセミナー向けでなく、企業と個人をつなぐBtoC仕様を選ぶこと」と説明した。これらの要件に最適として、特別なインストール作業やアカウント作成が要らない同社提供のパソコンなどにも対応するスマホ通話サービス『ビデオトーク』を紹介した。

 いい生活の米谷星氏は、今後の賃貸仲介業務に関して、「今後の住まい探しの中心層となる〝Z世代〟を意識することが大切となる。同世代はIT重説やオンライン内見などのデジタルと相性がよく、情報に即時性がなければストレスを高めて、不動産会社の信頼度も落としかねない。そのニーズは部屋探しから契約まですべて非対面のオンライン手続きにある」と説明。その際に有用なツールとして、一連の手続きを一気通貫にデジタル化できる同社提供の『いい生活のクラウドSaaS』を紹介した。