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質を上げる会議の「企画立案」のポイントを解説 パーソルP&T

 パーソルプロセス&テクノロジー(パーソルP&T、東京都江東区)は、セミナー「会議の質を上げる、企画の作り方」を開催し、ウェブで配信した。経営会議など、会議の生産性の向上には、企画の質、つまり、「企画力」がカギを握るとして、議案の作成時のポイントなどを解説した。

 講師で、同社で新規事業創出部門を担当するプロダクト統括部統括部長の橋口真氏は、自身の10年以上にわたって経営企画や事業企画を立案した経験を元に、「会議を開いても、提示する企画が悪いと意味がない。運営方法の工夫も重要となる。企画力を養うには、単なる知識の習得ではなく、経験を重ねること。また、企画を見た上司や経営層からの良質なフィードバックも大切となる」と説明した。

 また、企画を立案する際には、「まず、企画の目的や目標、背景、現状の問題、課題解決の設定、手段、スケジュール、体制、予算の各要素のつながりを複線的につなぎ合わせる。これらを構造的にとらえて整理する必要がある」と解説。その上で、「手段の目的化を防ぐためには、目的がずれないように、多重化している目的のどの部分を切り取るのかを考え、適切に問題を見極める。間違えやすいのは、問題は単に事実にすぎない。その問題を分解してそれぞれを明確化させて本質を見抜き、解決に導くために課題を設定すること。課題解決のゴールは、KPI(重要業績評価指標)やKGI(重要目標達成指標)で数値化、定量化すること」と強調した。

 更には、企画書を作成する場合に、「画像ごとに細切れ的に伝わるパワーポイントを使わずに、ワードやテキストなどで文章化すること。その文章は、全体像が分かりづらい箇条書きではなく、論理的に伝わりやすいように推敲することが重要になる」と説明した。

 これらの際に有用なツールとして、同社提供のミーティングマネジメントツール「TIMO Meeting」(ティモミーティング)を紹介した。同ツールは、会議の事前準備から運用、文字起こし機能などの振り返りまでもデジタル化し、会議の進行の効率化や最適化に期待できる。