酒場遺産 ▶104 東京・五反田 日南 人気の定番もつ煮込み
五反田は興味深い街である。東には白金台、御殿山といった、かつての武家屋敷や大名屋敷があった高台が広がり、西側には上大崎、池田山などの高台があり高級住宅地として知られている。そうした高台に囲まれた目黒川によって刻まれた谷(バレー)に五反田駅は…

五反田は興味深い街である。東には白金台、御殿山といった、かつての武家屋敷や大名屋敷があった高台が広がり、西側には上大崎、池田山などの高台があり高級住宅地として知られている。そうした高台に囲まれた目黒川によって刻まれた谷(バレー)に五反田駅は…
錦糸町駅南口を出てすぐの京葉道路沿いにあるアーケードを200メートルほど歩くと、狭い間口の「大衆酒場 小松」がある。前回紹介の「三四郎」のような力強いオーラはないが、古いタイルのファサード、使い込まれた暖簾、シンプルに「酒場 小松」と書かれ…
江戸時代の錦糸町は、江戸と下総国を結ぶ街道沿いに位置し、河川や運河も多く走り、物流の拠点として発展した。昭和の時代には、錦糸町といえば、駅東には東京楽天地、南口正面の京葉道路を渡ればロシアや東南アジアから出稼ぎに来た女性たちが闊歩する繁華街…
日曜の夕刻、在宅での仕事に飽きてぶらり本郷へ歩いた。本郷通りから逸れ裏道へ入ると「金魚坂」という細い坂道があり、坂の途中に珈琲・中国茶「金魚坂 創業350年」との看板が立つ。喫茶店のようだが、扉を開けると店内はシガーの香りが満ちている。カウ…
前回紹介した高瀬川近くの「おとみ」から歩いて約5分、錦小路沿いの京漬物専門店の老舗「錦・高倉屋」の経営する立ち飲み処「賀花(がばな)」。この10年ほど京都に来ると必ず立ち寄る店だ。漬物を肴に地元京都の酒「澤屋まつもと純米酒」を飲む。店の前に…
毎年4月から5月に京都で行われる京都国際写真祭(KYOTOGRAPHIE)には、この数年毎年訪れている。街の古い民家や社寺などの歴史的建造物で行われる写真展は、他では経験できない素晴らしい体験であり、外国からも多くの人が訪れる。終日街中を歩…
前橋市がまちづくりで注目を集めている。前橋市の馬場川通りは、ジンズホールディングスCEO田中仁氏が私財を投じた白井屋ホテルを核に、官民協調のまちづくりにより大きく変貌を遂げた。かつて荒廃していた馬場川沿いは、白井屋ホテルを契機に水辺空間の整…
新橋での待ち合わせ時間よりも1時間早く着いてしまい、新橋東口の駅前第一ビル地下を彷徨っていたら、これまで入ったことのない幅1㍍ほどの路地を見つけた。極小スナックが6軒ほど並ぶが、「酒処 しずか」に入ってみた。老女将がひとりで切り盛りする二坪…
夕刻に新潟駅に着いた。新潟駅から万代橋を渡りさらに歩くと、にぎやかな「古町」の繁華街へと出た。新潟は1655年(明暦元年)に港が整備され北前船が寄港するようになると、この一帯は発展を遂げ、新潟随一の繁華街として繁栄したという。街路は南北に走…
仕事を終えた夜、新宿ゴールデン街のバー「こどじ」に立ち寄った。3年ぶりだった。300軒近くの店がひしめく新宿ゴールデン街の一角にあるこの店は、写真家が集まるバーとして有名で、訪日の海外写真家も寄っていくという。2階へ登る狭い階段と、幅1.5…
阿佐ヶ谷駅手前を右手の商店街に入ると、渋さの滲み出る酒場「だいこん屋」を見つけた。古い下駄拭きマンションの1階、立て付けの悪い引き戸を開けると、昭和にタイムスリップしたような飴色の空間が広がる。正面手前に幅の広い木のカウンターがあり、後ろの…
今回で3回連続の高円寺の紹介だが、それほどにこの街には個性的な酒場が多い。高円寺駅からセントラルロードを5分ほど歩いた、北中通り商栄会にある「コクテイル」は、知る人ぞ知る書店酒場である。天井まで積み上げられた無数の本、年季の入った分厚い木の…
高円寺北口を出て左側、阿佐ヶ谷方面へと続く、飲食店や風俗店などがぎっしりと並ぶ中通り商店街(セントラルロード)に入って、すぐ右手に「たち飲み 七助」と書かれたひときわオンボロな飲み屋がある。店名の書かれた黄色い安手のテントは破れかけており、…
高円寺駅から阿佐ヶ谷方向へ続くJR中央線の高架下の道を、路上酒場で賑わっているエリアの先へ歩くと、めっきり通行者も少なくなり、薄暗い高架下の天井にパラパラと並ぶ蛍光灯が淋しさを醸し出す。そんな辺りに、創業59年の大衆割烹大衆割烹「真依」はあ…
初めて静岡県焼津を訪ねた。焼津駅北側の工業団地での往査を終えた後に、ご一緒した大先輩のN氏と焼津駅の海側の街を歩いた。焼津の町は、全国有数の水揚げ高を誇る焼津漁港を中心に発展した港町だ。駅から15分ほど歩くと焼津港がある。その漁港近くに最近…
出張の帰り道、ふらり静岡の街を歩いた。静岡駅から北西方向に約15分歩いた辺りに「青葉おでん街」という 21の小さなおでん屋が軒を連ねる横丁がある。夜はひときわ明るく目立つ、昭和の匂いが一杯の一角だ。そのうちの一軒、老夫婦がやっている「愛ちゃ…
三ノ輪から都営荒川線に乗った。庚申塚停留場(豊島区西巣鴨)まで走り、以前から気になっていた、駅のホームに面している酒場「御代家」を初めて訪れた。ホームから入る店は珍しい(切符なしで入れる)。外からはひっそりとした様子だったが、扉を開けると中…
横浜のベイエリア、関内の繁華街から少し離れた街区の角地のビル2階に、「ROUNDABOUT(環状交差点の意)」と書かれた、大きな額縁の中に店内が丸見えの酒場が現れる。階段を上がり2階のバーの扉を開けると、10席ほどの「オールドロック居酒屋」…
谷中は、江戸時代に神田あたりの寺が移され寺町となったという。関東大震災や第2次世界大戦の空襲の影響が少なかったためかつての街並みが残されており、下町情緒の味わえる人気のエリアとなっている。とりわけJR日暮里駅近い「夕やけだんだん」から西端の…
馬場啓一氏の著書「池波正太郎が通った店」の中で、この店をこよなく愛したという池波正太郎の言葉が残っている。「清潔で活気にみちた店内、親切なサービス。 良心的な値段と味。これはまさに、戦前の東京下町の洋食屋である。「レストランではない」、「入…