相手の中に自分を見る、人間関係は「鏡」の如し
連載: 女性のためのキャリアアップ術!
人は誰でも、目の前の人や物事に対して、「好き」か「嫌い」かの、どちらかの感情を持っているものです。そして、一般的に女性は、男性よりも「好き・嫌い」が激しいと言われています。
しかし、ビジネスをするうえでは、たとえ嫌いでも、その人と「仕事をしない・かかわらない」ということはできません。そこで、今回は、「なぜ、あなたはその人が嫌いなのか」という、本質的な部分について考察します。
「嫌い」を列挙
では、早速ですが、簡単なワークをしてみましょう。まず、頭の中で、あなたの嫌いな人を思い浮かべていただけますか? そして、その人の嫌いな部分を、細部にわたって紙に書き出してみてください。
「態度が大きい、口が悪い、細かいことをチェックする……」など、どんな内容でも構いません。そして、その要素を、今一度、客観的に観察してみましょう。
……実は、あなたが書き出した項目は、「あなた自身が、自分で持っている要素」でもあるのです。こう聞くと、多くの方がショックを感じるか、あるいは「私は、そんな人間じゃない」などと、憤りさえ感じるかもしれません。と言う私自身も、この話を初めて聞いた時には、相当な抵抗を感じました。しかし、この説は、理論的にも根拠があるものなのです。
意識して気付く
私たちは、自分自身が「意識している」物事は目につきますが、「意識していない」物事は目に入りません。例えば、今、あなたのいる部屋の中に、〝赤いもの〟がいくつあるか探してみてください。すると、それまで全く意識していなかった〝赤いもの〟が、急に目に入ってくるはずです。脳をパソコンに例えると、このように自分自身が何かを意識することで、まるでキーワード「検索」したかのように、それに関連する情報が集まってくるものなのです。このように考えてみると、あなたが嫌いな相手の中の「イヤな部分」は、自分自身が持っている要素であるとも言えるのです。
また、人間関係は、まるで〝鏡〟のようなものでもあります。あなたが、相手に好意を持って話しかければ、相手もあなたに好意を持ちますし、その逆もまたあり得ます。ですから、相手の態度はあなたの態度の反映でもあり、もし、あなたが相手のイヤな部分を変えたいなら、あなた自身が先に変わらなくてはならないのです。また、あなたが相手を嫌って態度を硬化させれば、相手もますます態度を強化させるでしょう。
こう考えると、人間関係を円満にしたければ、自分自身の感情を露骨に出すべきではないものなのです。
次回は、「できません」と言わないということについて、お話します。
(たはら・ゆうこ=ベーシック代表取締役)













