相手にダメージ与える「ひと言」に注意! 時には〝命取り〟になります
連載: 女性のためのキャリアアップ術!
「最近の女性は、昔と比べて強く逞(たくま)しくなった」と言われます。
「強く逞しく」というのは、身体的なものなのか、それとも精神的なものか不明ですし、その真偽はあきらかではありません。しかし、個人的には、昔と比べて女性が、物事にあまり躊躇(ちゅうちょ)なく「意見」し、「口出し」するようになったのではないかと感じることが多くなっています。
例えば、ひと昔前は、家庭の中で父親が少々横暴と思えるようなことを言っても、テレビドラマの〝おしん〟のごとく、じっと耐えていたものです。しかし、今は、(私自身のケースを含めて!)自分がおかしいと感じたり納得がいかないと、ストレートにそれを伝える傾向にあります。
「思い通り」の危険
もちろん、それが決して悪いわけではなく、以前もお話したように、〝アサーティブ〟に自分の意見や思いを相手に伝えることも大切なことです。しかしことさら、家庭など自分の〝ホームグラウンド〟においては、「相手がおかしい」とか、「気に入らない」場合には反論が高じて、〝攻撃〟や〝反逆〟になってしまうこともあるようです。
身近な友人の話を聞くと、最近は、以前の家庭とは逆に、こうした状況にご主人が〝我慢〟してしまうケースも多いと感じます。自分では気付かぬ間に、子供も夫も「思い通りにコントロール」してしまう〝コントロールマザー〟、あるいは、(男性も含めてですが)学校にクレームを言いにいく〝モンスターペアレント〟は、社会問題にまで発展しています。
気付かない本人
このように、「自分の意見をいつも相手に言う」ことに慣れてしまうと、気を付けたいのは自己主張が過ぎてついうっかり「ひと言多く」なってしまう傾向があることです。いろいろな会社にお邪魔していると、女性の「ひと言多い」物言いに、「触らぬ神に祟りなし」といった状態で、男性が無言で我慢している場面に遭遇することがあります。しかし、問題なのは、言った本人が、自分の「ひと言多さ」で相手がダメージを受けているのを全く気付いていないことなのです。
さて、自分自身が「ひと言多く話していないか」を判断する方法として、自分が話した後、「相手が一瞬沈黙している」ことがないか振り返ってみましょう。相手がこうした反応をしている場合には、腹が立っても「言うと面倒なことになる」とか、「いちいち対応していては身が持たないので、聞かない振りをする」といった気持ちから、〝無反応・無表情〟であることが多いもの。普段から言葉数が多い方は、ぜひ注意して自分の言動を観察してみましょう。また、〝ひと言〟が命取りになるケースもあり、特に、経営者や上司の〝堪忍袋の緒〟が切れると怖いものです。
次回は、「喜ばれる真面目さと、敬遠される真面目さ」について、お話します。
(たはら・ゆうこ=ベーシック代表取締役)













