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スタンダード会員限定全体を俯瞰することで、仕事の意味を理解する

日々、自分に与えられた業務を淡々とこなしていると、仕事がルーチンワーク化(日常のきまりきった業務)してしまい、仕事に対する興味や新鮮味がなくなってしまうことがあります。あるいは、まるで機械のように目の前の仕事を単純作業よろしくこなしていると、いつの間にか大切な〝仕事の本質〟を忘れてしまいがちなものです。

 すると、自分自身の仕事に対するモチベーションや情熱が下がるだけでなく、知らぬうちに、仕事のクオリティ(品質)が低下し、自分のやる気のなさが、周りの人たちにも悪影響を与えてしまいます。

 

仕事に感謝する

 中には、「仕事というのは、対価をもらいながら、自分の時間を切り売りしている」というスタンスで仕事に臨む方もいるようですが、私はこうした考え方には反対です。仕事は、自分の力が世の中に役立ち、他の誰かのために貢献しながら対価もいただける、感謝すべきありがたいもの。そもそも企業の経営そのものが雇用を生み出し、企業活動を通じて社会に貢献するためのものですから、自分の仕事がたとえどんなものであっても、雇用形態がどうであっても、〝仕事の本質〟を理解し、力を尽くして貢献し、喜ばれるに値したいものです。

 また、〝仕事の本質〟を理解するために、自分自身の仕事を「俯瞰(ふかん)」してみることをお勧めしています。俯瞰とは、全体を上から見るという意味。その仕事が「会社の中でどのような位置付け」であり、会社やお客さま、あるいは社会全体に、最終的にどのように貢献しているかを考えてみるのです。

 ヤン・カールソンは、著書『真実の瞬間』の中で、2人の石工の「仕事のとらえ方の相違」について述べています。通りがかった旅人が、2人の石工に「何をしているのですか?」と尋ねたところ、1人は、「いまいましい石を切っている」と答え、もう1人は「大聖堂を建てている(そのために、今、自分は石を切っている)」と答えました。同じ仕事でも、二人の石工の仕事に対する思いや、やり甲斐や達成感、情熱には、雲泥の差が生じています。大聖堂を建てるという「仕事の全容」や「社会に貢献する意義」を理解し、「自分自身がその一部を担っている」という意識があれば、仕事はどれほど誇らしいものであり、やりがいがあることでしょうか。

 私たちは、とかく、自分のまわりの事や、目の前の事しか見えないものですが、時には、こうして、「俯瞰」してみると、自身の存在価値の重さや尊さに気付くものです。

 次回は、「相手を尊重する」ということについて、お話しします。

 (たはら・ゆうこ=ベーシック代表取締役)

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