危険な〝損得勘定意識〟 結果的に「損」は自分に
連載: 女性のためのキャリアアップ術!
私たちは、誰しも自分なりの〝価値観〟を持っているものです。そして、価値観は十人十色。食べ物ひとつとっても、人それぞれ価値観は異なります。
たとえば、夕食の食材として野菜を選ぶ時も、健康を考えて有機栽培がよいか、それとも価格の安い輸入物にするか、泥つきの新鮮野菜がよいか、きれいに洗ってパッケージされたものがよいかなど、その時の状態や価値観に合わせて、日々〝選択〟を繰り返しています。
さて、選択と言ってもその種類は、日々の買い物もあれば、仕事やパートナーといった重要な選択まで様々です。そして、その際ぜひ気をつけたいのが、〝損得勘定〟です。特に買い物などでは、「AとBは、どちらがトクか?」と考えがちで、金銭価値に照らし合わせて、自分が「損か、得か」といった価値観で物事を判断します。しかし、人間関係や仕事などの場合、損得勘定が逆に仇(あだ)になることも少なくありません。
私たちが生業としている不動産などを考えてみても、価格だけで選ぶと、アフターフォローが劣悪だったり、後で問題が起こったりなど、「安物買いの銭失い」といった状態になることもあります。金銭面の価値だけでは判断できない要素も、世の中や人生には多いのです。
相手に求めない
また、気をつけたいのは、「○○をしてあげたから、□□をしてもらえて当然だ」といった、ギブ&テイク(相手に利益を与え、自分も相手から利益を得ること)の考え方。初めから、□□されて当然という気持ちで物事に対応するのは、損得勘定に他なりません。また、□□を期待していると、それが実現しない場合には、〝不平や不満〟につながっていきます。仕事をしても、「こんなに働いているのに給料が安い」「私の一生懸命さが分かってもらえない」というのは、厳しいようですが、会社や相手を損得勘定で見ていることに他ならないのです。
また、「相手からはこの程度しか期待できないから、私もここまで」と、力を出し惜しみするなどは、もってのほか。以前、この連載でお話ししたように、まるで鏡のように、相手もあなたの行動や気持ちを反映して、出し惜しみすれば、出し惜しみされるものなのです。
相手があなたに、「こんなにしてくれてありがとう」と、評価やお返しを自然としたくなるように、ギブ&テイクではなく、ギブ&ギブン(与えるから、与えられるという意味)の精神で、自分が相手の役に立つことやできることを精一杯すること。それこそが、間違いのない選択であり、本当の意味で「損」をしない、賢い選択となるものです。
次回は、「叱られ上手になる」ということについて、お話しします。
(たはら・ゆうこ=ベーシック代表取締役)













