広い視野での住宅提案 ウィークエンド・田村麻衣子さん①
連載: キラリ☆我が社の星

建築家と施主をマッチングする―。そんなビジネスモデルを展開し成長してきたのがウィークエンド(今年1月にウィークエンドホームズ社から社名変更)だ。今回ご登場いただく田村麻衣子さんは、同社の営業企画事業部主任として活躍している人物である。仕事の内容は多岐にわたる。営業企画やセールスプロモーションも手掛けるほか、中でも重要なのが同社の事業の根幹である建築家と施主を結びつける「設計コンペ」の開催だ。
建築家と施主のマッチング方式
まず、コンペの流れを説明する必要がある。(1)施主のコンペ申し込み(2)施主へのヒアリング(3)敷地調査など(4)コンペ開催(5)建築家との面談(6)建築家決定―という感じ。コンペでは複数の建築家がプランを持ち寄り、その中からまた複数のプランを選定。最後に建築家との面談を通して人柄や考え方を理解した上で建築家を決定し、納得して家づくりに入るというのが、このシステムの特徴である。
が、話はそう簡単ではない。「例えば、資金計画に詳しい建築家は多くありませんから、私たちがお客様とお会いして詳しくヒアリングする必要があります。お客様の言葉にならない要望を詳しく聞き取る、カウンセリングのような作業も大切。さらにコンペを行うといっても予算や要望の関係で、どの建築家でも…というわけにはいきません」と田村さん。
建築家それぞれにもニーズやノウハウに違いがある。そしてそもそも家づくりには、施主と建築家の価値観や相性の合致が大切。コンペの前段階を、第三者である同社が担うことでうまくことが運ぶというわけ。ただ、それには相当のノウハウが必要になる。田村さんは顧客の細かい要望を聞き取ることができる「ヒアリングシート」「生活スタイルシート」を作成。社内で共有化するといった仕事にも取り組んでいる。
「このようなシートを作成したのは、お客様の要望を文章化し、このお客様のためだったら頑張りたいと建築家に思っていただけるようにするため」とのこと。実際にシートを見せてもらったが、こんな角度のニーズの聞き取り方があるのかと感心させられた。「他社での家づくりでは決して聞かないような内容になっています」と、田村さんは自信深げだ。
建築家の仕事の本質について「家づくりのプロデューサー」と称されることがある。今回のお話を聞いていて、田村さんの仕事はより広い視野に立つ「総合プロデューサー」のようなものだと感じられた。
(住生活ジャーナリスト・田中 直輝)













