知って得する建物の豆知識 (62) コンバインドサイクル発電
住宅新報 2011年5月10日 号 4面
福島の原子力発電所が震災の影響で全機停止し、浜岡の原子炉も安全上の配慮から全機停止となり、今夏の電力不足が懸念されます。東京電力を例にとれば、原発は消費地である関東地域から遠く離れた柏崎や福島の海岸地域に建設されており、東京からは200キロ以上の距離があります。東電が青森県に建設中の東通原発に至っては、500キロ以上も離れています。原発コストは本当に安い?
発電された電力を主要消費地である関東地域に送電するには、電圧が高いほど送電ロスが少なくなるため、100万ボルトという高圧に電圧を上げ、抵抗の低い送電線を高い(100メートル程度)鉄塔へ敷設することなどが必要です。また、消費地周辺では大規模な高圧変電所が欠かせず、これらの建設及び保守・管理には毎年多額の費用が発生します。およそ1キロワット当たり2.7円の送電コストが掛かるという試算もあります。
原発の発電コストそのものは東電や政府の発表と異なり、実際には1キロワット当たり10-18円かかっており、送電コストを加えると火力と並ぶかそれ以上になります(ここには用地買収や地域振興の費用は含まれません)。更に今回のような事故が起きると、発電コストは大変な数字になってしまいます。













