長周期地震動 超高層の備え(上)
住宅新報 2011年5月10日 号 4面
かねてから指摘されてきた通り、長周期地震動が発生した東日本大震災では超高層建築物で長い時間大きく揺れた。だが、首都圏の震度は最大で5強。今後、震源の近い巨大地震が発生した場合、更に大きな被害が予想される。超高層に必要な対策とは何か。
「大きな船に乗っている感じ」。東京都中央区にある地上32階建てマンションの24階に住む男性は、体感した揺れをこう例えた。同時に、自宅窓から見えた向かいの超高層マンションは、「下からS字を書くように揺れていた」と振り返る。
直下型の阪神・淡路大震災に対し、東日本大震災は宮城県沖を震源とする海溝型地震だった。この型の地震によって、沖積平野で長周期の揺れが長時間続く現象を長周期地震動と呼ぶ。そして、この影響を受けやすいのが超高層建築物。地面の振動に合わせて揺れる戸建て住宅に対し、地上高くそびえる超高層では上階ほど大きく揺れ、最上階では高さの100分の1程度の揺れが数分間続くとされる。













