復興への第一歩、着実に 仙台で仮設入居開始、支援も拡充 それぞれの「スタートライン」
住宅新報 2011年5月10日 号 1面
地震発生から50日が経過した仙台市のゴールデンウイーク(GW)。名物の牛タン店には行列ができ、行き交う人々の間からは笑顔と笑い声。歓楽街にも客足が戻り、「日常」を徐々に取り戻せている状況だ。「東日本の復興は、仙台が元気になってこそ」。晴天の青空と共に、その思いがしっかりと伝わってくる。
太白区のあすと長町では、4月下旬に仮設住宅の一部が竣工。入居が始まった。また、行政は被災者の更なるニーズに対応しようと、民間賃貸住宅への入居支援を拡充。それに応えるべく、例年は休業が多いこの期間、休まず営業を続ける賃貸会社も多く見られた。中古流通は「例年以上の取引」の声。新築マンションの販売現場では、「買いに来る」人の多さに手応えを感じている。地震後、数週間は動きが止まっていた不動産業界にも、ようやく「日常」が訪れ始めているようだ。
一方、仙台市中心部から車で走ること30分。七ヶ浜町は、依然として町が瓦礫で覆われていた。ようやく車両は通れるものの、特に低地部分は壊滅状態。津波の被害が色濃く残り、その惨状は、まさしく声にならない。確かに、仙台の中心部では「日常」の文字が見て取れる。ただ、そこから少ししか離れていないエリアでも、復興にはほど遠い場所があるのも現実だ。













