常日頃(60) 第2部市場の変革者たち(10) ゼウス・リアル社長 松田 高明氏
住宅新報 2011年3月29日 号 10面
自分で選ぶ間取り・内装
中古の魅力訴える
松田社長(38)は言う。「リノベーションという言葉は、できれば使いたくないのですが…」。常に住まいには『個性』や『斬新さ』を追求したいというのが企業理念。中古マンションを自分好みの内装に仕上げて、自由な空間を楽しみたい--そんなユーザー向けの商品シリーズが好調だ。
--東日本大震災で顧客の取得マインドは。
「当社はそんなに多くの量を扱っているわけではないので、今のところは好調さをキープしています。千駄ヶ谷とか、東京スカイツリーの近くとか今後も人気エリアでの売り出しが続きます」
--現在販売中の物件も、住みたい町ランキングで常に上位にくる東京・自由が丘ですが、やはり立地が生命線ですか。
「そうです。新築ではなく中古を選ぶ理由は価格の安さと、希少立地ということです。それプラス、間取りの自在性や仕上げ材を自分で選べるのがZIZAIの魅力です。スカイツリー近くの物件は2LDKにする予定で、そのうちの1部屋は完全なスケルトン状態にして内装はユーザーにすべて任せます」
--ほかの部屋は施工が済んでいますよね。すると内装業者さんには工事を中断して買い手が見つかるまで待っていてもらうわけですか。
「そうです。ですから、工務店さんへの支払いが遅れるわけで、通常なら難しいビジネスモデルですね。当社の『企業秘密』です(笑)」住まいに愛着を
--そこまで、ユーザー自身が選択することにこだわる理由は。
「住まいに愛着をもって住んでもらいたいからです。新築マンションのように提案されたものを受け入れるだけの住まいよりも、どこか一カ所だけでも自分の思いを込めた住まいは印象が大きく変わってくると思います」
--内装にコストを掛けるためには仕入価格をなるべく抑えなければ中古マンションの魅力は生み出せません。物件情報の仕入れルートは。
「入札ではなく競争しなくてもいい物件情報を提携業者からもらっています。不動産業界に入って14年ほど経ちますから信頼関係はできています。この会社は平成18年にたった1人で立ち上げました。今は社員が7人です」
--今後の事業計画は。
「ZIZAIの知名度アップ大作戦が進行中です。ネットはもちろん、女性誌、専門紙などあらゆるジャンルで取り上げてもらえるよう頑張ります。それから、ZIZAIのように買い取り再販ではなく、リフォーム提案をセットにした仲介システム『Cocotii(ココティ=心地いい)』も伸ばします」
「これはユーザーの予算と希望する住まいを事前に聞いて、それを実現するための物件探しから住宅ローンの手伝い、更には入居後のサーポートまでさせてもらうものです。希望する条件を事前にネットで登録してもらうスタイルをとっています」
--顧客の気持ちになって住まいの快適性にこだわる。本物の住まい提案会社を目指すということですよね。ところで社名の由来は。
「ゼウスはギリシャ神話に出てくる万能の神です。リアルは不動産のリアルエステート。つまり、不動産については万能の会社になるというわけで志は高いです(笑)」
(本多
信博)
<会社概要>所在地=東京都渋谷区恵比寿南3-7-3ミュール代官山6F電話=03(5720)5555設立=06年8月資本金=1000万円主な事業内容=不動産の売買・仲介◆第2部「市場の変革者たち」を終わります。













