第2の人生を豊かに(2) 福田郁雄の不動産投資術 崩壊する年金はあてにしない
住宅新報 2011年3月22日 号 9面
公的年金の支給総額が2009年度に50兆円を突破しました。GDPに対する割合は1割を超えたそうです。団塊の世代が本格的に受給し始めると、支給総額はますます膨らみます。それに対して、少子化、納付率の悪化、給与の減少による保険料収入の減少などから、年金が賄えなくなっています。
そもそもドイツで始まった年金制度。その当時は平均寿命50歳未満の時代に70歳支給開始でした。現在の感覚で言うと、平均寿命が80歳、年金給付は100歳からというところでしょうか。時代の変化に合わせて、英独仏も年金支給開始年齢の引き上げに動いています。
このような状況の中では、国や企業におんぶにだっこでは、60歳以降の生活は保障できません。米国のように自助努力で老後の蓄えを準備しなければならなくなってきました。具体的には自分でコツコツ預金を積み立てるか、不動産収入を得るかです。国家破綻も視野に
年金だけではなく、国の財政状況を見てみます。平成23年度予算を見ると約41兆円の税収に対して、約92兆円の歳出となっています。平成22年時点での国債残高は637兆円です。地方やその他債務を合わせると約1000兆円です。毎年10兆円返済しても100年かかるのに、更に借金をしている状態です。
この解決策として、インフレが起こると考えられます。その時に無借金のアパートを持っていれば、インフレにも耐えられます。インフレによって家賃収入も上がっていくからです。借金がありますと、先にローンの金利が上がり、後から家賃があがるので、その間持ちこたえられるかが問題です。
今まではアパート経営をやって儲けようという話でしたが、これからは真剣に資産形成をしないと仕事を辞めた後の生活がかかってきます。
国・社会の状況を考えた上での資産形成・不動産投資が必要となってきます。それぞれの責任です。国も企業もいざとなったら助けてはくれないのです。(ふくだ・いくお=福田財産コンサル社長)













