木の時代(下) 親しみを持つ仕掛け
住宅新報 2011年3月8日 号 15面
東京都港区は、公共建築物への木材利用を積極化している。港南4丁目で計画している複合施設では内・外部共に木を多用する計画で、国土交通省の「木のまち整備促進事業」(10年度第1回)に採択された。同事業は、先導的な設計・施工技術を導入する大規模建築物の木造化・木質化に対して、費用の一部を補助するもの。見える部位を木質化
計画では小学校の跡地に、保育園や中高生プラザ(学童クラブ)、区民スペースで構成される複合施設を整備する。構造は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造の3階建て(延べ床面積約6900平米)だが、床や壁、天井の仕上げ材、建具、手すり、デッキなどに木を使う。木質化率は床や壁で約50%、部屋によっては80%に上る。使用する木材も、できるだけ都産材・ムク材を使う。目に見え、触れることができる部位を積極的に木質化することで、子供から高齢者まで幅広い世代に木材を身近に感じてもらう狙いだ。
建築基準法上の制約があるため、港南4丁目の計画では内装に準不燃・不燃処理を施した材料を使用する。ただ不燃処理を施すと、通常の木材よりも高額になる。特に天井のように面積が広い部分ではコストもかかる。そこで、狭い空間には木材を面張りとし、広い空間には木製ルーバーを採用する。実際の木材使用量以上の視覚効果を生み出す工夫だ。













