ひと 「会社にとって第二の創業」 住宅瑕疵担保履行法に係る保険法人 ハウスプラス住宅保証の常務執行役員 房野 博司さん
住宅新報 2009年2月24日 号 2面
住宅瑕疵(かし)担保履行法完全施行まで7カ月。保険の申し込みは着実に増えている。現在までに申し込み窓口は500カ所超、検査員は1000人前後を確保した。更にきめ細かい配置に向け、拡充を図る。施行に向けての最重要課題だ。
ただ数だけが先行してもいけない。細かな研修や実地訓練なども行っている。内部処理体制の強化やコンプライアンスなど、業務の骨格になる部分も意識。多角的に質の向上を目指している。
中でも取次店から事業者へ行う重要事項説明は大事だ。確実な重説が行われるよう手引き書を作成して、特に重要な説明ポイントを伝えている。
「なぜ」。保険は、重説は必要か。仕事では常にそう物事の本質を問い続ける。そうしてこそ、細かな配慮が、柔軟な対応ができるのだと思う。
20代の頃、東京電力で営業をしていた。ある家の新築時、電気設置の相談を受けた。その家は当時、まだ一般的ではなかった2世帯住宅。電気のメーターを世帯で分け、2つ設置してほしいという。会社の「約款」に従えば、1戸の家にメーター1つが当たり前だ。それでも「なぜ」必要としているのか自身に問い、上位機関に相談。結果、他現場からのニーズも多数あり、要望に応えることができたのだった。
保険申込者からは保険商品メニューの拡充要望が強い。ぎりぎりに申し込み、検査手配のスピードを求める声もある。こうしたニーズを的確にとらえ、柔軟に対応していきたいと考えている。
今年は瑕疵保険を中心に置きつつ、6月に施行する長期優良住宅法も視野に入れる。長期優良住宅の認定について、性能評価機関での事前審査の必要性が検討されていると聞く。評価機関であるハウスプラスにとっては元来こだわってきた安全・安心だけでなく、「環境」という新たな社会的意義を担う、そして新規ビジネスのチャンスだ。
確実さを要する履行法に新たな扉となる長期優良住宅法。2法の施行が待ち構える今、強く思う。
「今年は会社にとって第二の創業になる」
(葭本
隆太)













