大言小語 地震は度々やってくる
住宅新報 2011年3月1日 号 1面
「災害は忘れたころにやってくる」が、最近は忘れないうちにやってくるようになった。これも地球温暖化の影響かどうか、洪水や干ばつなどを含め、同じ地域を2度3度と襲うケースも出ている。
▼2月22日、ニュージーランドの南島クライストチャーチ市を襲ったマグニチュード6.3は、住宅やビルが倒壊、犠牲者は数百人規模に及ぶ大惨事となった。日本人の語学留学生や観光客らも多数被災した。規模の割に被害が大きくなったのは、震源が5キロと浅い直下型の地震だったためと言われ、その横揺れは阪神淡路大震災(95年1月)を大きく上回る規模だった。
▼日本と同じ地震国で、耐震設計基準などは整っていたはずだ。現地では、昨年9月にマグニチュード7.0の地震が近辺であったが、震源が今回より深く(10キロ)、大きな被害には至らなかった。余震は続いていたようだが、今回の地震との因果関係は不明だ。それにしても本来、地震に強い壁構造の住宅が壁ごとちぎられ、はぎ取られるように崩れている姿、無惨にも倒壊したビルを映像で見ると、改めて自然の脅威を思い知らされる。
▼活断層が地中を走り、地盤の弱い場所が市街地にあった。それは日本にも当てはまる。最近では新潟県中越地震(04年)と中越沖地震(07年)はほぼ同じ地域を3年足らずで襲った。地震は度々やってくることも忘れてはならない。













