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スタンダード会員限定空室率9%前後で高止まり 三鬼商事調べ 都心5区 オフィス縮小は沈静化

住宅新報 2011年2月15日 号 3面

 三鬼商事がまとめた東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)のオフィスビル市況によると、11年2月期(1月末時点)の平均空室率は前月比0.13ポイント、前年同月比0.79ポイント共に上昇し、9.04%だった。新築ビル、既存ビル共に募集面積が大幅に増加したのが要因。増加面積は、5区全体の空室面積の15%にあたる約9700坪に上った。都心5区のビル空室率は10年後半以降、8%台後半から9%台前半で高止まりしており、需給改善の兆しはまだ見えないと同社では分析。新規供給量が多い11年も、前半は平均空室率は高めで推移するとの見方が強いとしている。

 大型新築ビルの平均空室率は前年同月比13.35ポイント下落の16.39%だった。30%、40%台で推移した昨年に比べると募集状況はおおむね順調に推移。前年に竣工した多くビルが満室や高稼働しており改善してきている。こうした新規供給や借り換え移転などの影響を受けて募集面積が増加したのが大型既存ビルで、平均空室率は8.92%に上昇。前月比0.09ポイント、前年同月比1.17ポイント共に上昇した。

 区別の平均空室率をみると、新築・既存共に募集面積が減った新宿区を除く4区が前月比で上昇。千代田区は8.23%(前月比0.18ポイント上昇)、中央区は8.88%(同0.27ポイント上昇)、新宿区は9.34%(同0.06ポイント下落)、渋谷区は10.06%(同0.47ポイント上昇)で、港区は9.51%の横ばいだった。

 また空室率の高止まりからテナントの誘致競争は激しく、賃料相場の弱含みも続いた。都心5区の平均賃料(1月末)は1万7548円で、前年同月比7.17%、前月比0.21%共に下落した。大型新築ビルは2万2440円(前年同月比10.91%下落)。大型既存ビル1万7404円(同6.99%下落)。

 5区の1月末時点の空室面積は61万5434坪で、オフィス縮小の動きに落ち着きが見られ増加傾向は弱まっているという。ただ今年は、前年より新規供給が大幅に増加する予定で、このうち延べ床面積1万坪を超える7棟の募集動向が注目されている。

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