ひと 「直感」を大切に 都市計画制度見直しを推進する国土交通省都市計画課長 樺島 徹さん
住宅新報 2011年2月1日 号 2面
都市計画制度見直しを検討する有識者会議の事務局を務める。人口減少や高齢化に対応した都市像、コンパクトシティ。その実現に向け、方法論を探っている。
『直感』を大切に、仕事を進める。都市計画制度見直しの過程にもそれは現れる。同制度の見直しは、抜本的にという声もあった。が、これまでの制度をいたずらに否定しない、蓄積を生かすことになるのではないかと感じたのが1つ。
「都市計画制度は、多くの組織や、住民の意見の積み重ねでできてきた。反故(ほご)にはできない」
蓄積されてきたものをどう変えていくか。これまでの有識者会議の議論で、定期的見直しのルール化が具体策として出てきている。
出身は神戸。父親の転勤が多く、小学生時代は4回ほど転校を経験した。最終的に小学6年で移ったのが神戸。以来、高校卒業まで7年を過ごした。
「一番『ふるさと』という感じ」
その神戸が大震災に見舞われたのが95年1月17日。34歳の時だ。建設省・都市局(当時)では、復興を進めるための特別法の作成作業が進む。当時、建設経済局にいたが、その作業をサポート。復興へ基盤整備や再開発の促進などをパッケージにして法案を作成した。2月に国会提出し、同月中に公布。異例の扱いで進んだ。
「条文を早く作るということで貢献出来たのではないか」
趣味はピアノ。クラシックを弾く。ラフマニノフなど難曲に挑むのが好き。難易度が高い方が燃えるのかもしれないという。
そこで都市計画制度の見直しも難しい課題ですねと聞くと、「上手く議論してもらう土台作りを考えなければ」と答える。加えて、有識者会議資料を一瞥し、ふと、「水や水循環といった観点が欠けているのかもしれない」という言葉。「『直感』に近いかもしれないけれど」と続ける。
今年、架橋100年の節目を迎える日本橋は、都市と水がかかわりあう場所。ここには特別な感慨がある。ふるさととも少し違う。橋梁の設計を行っていた祖父が手掛けた場所。現在進められる補修工事が終わったら、また足を運ぶつもりだ。
(葭本
隆太)













