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スタンダード会員限定キラリ我が社の星 (66) 積水ハウス 南 裕介さん(2)

住宅新報 2010年12月7日 号 7面

国内有力企業と連携、事業化へ

 総務省「ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業」に採択された「スマート・ネットワークプロジェクト」において、積水ハウスの実務を担当している南裕介さん(技術部主任)。工学博士の学位を持つが、いわゆる通信系の技術者・研究者ではない。大学院では住設系の研究を行っていた人物だ。「生ゴミディスポーザなど排水管の研究と、それを長期耐用住宅に盛り込むための仕組みづくりや環境工学を研究していました。その後、縁あって当社に入社しました」とのことだ。

 技術者というと、勝手な想像だが、研究熱心で役所や業種の異なる企業との交渉を行うのは苦手なイメージがある。しかし、南さんのお話を聞いていると、ごく自然に現在の業務をこなしている印象を受けた。「ルーティーンな仕事も大事ですが、特殊なプロジェクトを担当するのは楽しいですね」。前回、職人さんとのエピソードを紹介したが、多種多様な業務をこなし、中でも人とうまくコミュニケーションを取れるメンタリティーにこそ、この人の持ち味があるのだなと感じた。

 横浜・みなとみらいにある「実証実験フィールド」は12月中に各種センサーが取り付けられ、新年開けからいよいよ本格的な実証実験がスタートする。「今はこの実験の成果をどうビジネスにつなげていくかについて考えています」。プロジェクトには総務省はもちろん、NTTドコモやNECなど、わが国を代表する企業が参加している。「関係する皆さんと連携して、プロジェクトの各要素をアウトプットする過程(3月に実験結果を報告する予定)で、当社の今後の事業や住まいづくりに役立つヒントがきっと見つかるはずです。そのヒントを社内に伝えることで、しっかりと貢献していきたいと考えています」「つながり」を重視

 この人は、いかにも『積水ハウスマン』らしいな、と感じる話も。「交渉するにあたっては、メールで連絡するだけでなく、電話でお話しし、できれば訪問することを心掛けています。これが本当に人間らしいコミュニケーションだと思いますし、アナログな付き合いは大切に感じますから」。積水ハウスの強みは、住まいづくりが基本的にはアナログな世界であることを強く認識していることだと思う。南さんのお話から、強みは営業の世界だけでなく、技術系を含めた様々な分野まで広がっていることが感じられた。

 ところで、冒頭で南さんが「縁があって」積水ハウスに入社したという話を書いた。実は、「生まれも育ちも積水ハウス」(つまり実家の建物が積水ハウス)なのだそうだ。結婚してから購入した自宅も、同社のストック住宅だという。「結婚式のウエディングケーキも実家をかたどった」という筋金入りだ。実家はなんと、先日発行された「50年史」にも載っている。南さんの「らしさ」の秘密は、こんなところにあったのである。

 (住生活ジャーナリスト・田中

 直輝)

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