「石の上の住まい」 松岡英雄 新住まいのことわざ(43)
住宅新報 2010年11月30日 号 16面
冷たい石の上の暮らしというところから、不安定な生活のたとえにいう。
この言葉で思い出すのは、京都市伏見区にある長明方丈石である。
あの「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」の名文で始まる「方丈記」を著した鴨長明が住んでいたとされる石である。長明は60歳のとき、その巨大な石の上に「広さはわづかに方丈、高さは7尺がうちなり」という庵(いおり)を建て、隠遁した。













