大言小語 メディアの行方
住宅新報 2010年11月9日 号 1面
野党から証人喚問に応じるよう求められている小沢一郎民主党元代表。彼が自分の意見を表明するため、先日出演したメディアは、何と「ニコニコ動画」だった。
▼インターネット上の動画共有サービスの1つで、尖閣ビデオ流出で話題になった「YouTube」の日本版と言えば分かるだろう。視聴者のコメントが映像画面上に流れるのが特徴で、誤解を恐れずに言えば『素人』が作ったメディアだ。そこに、与党の最大実力者が出演したのだ。予想通り、野党は「そんな所に出るなら国会に来い」。多くの新聞・TVも冷淡な反応だった。
▼なぜ、彼は既存メディアでなく、『ニコ動』を選んだのか。思い起こされるのが、72(昭和47)年6月の佐藤栄作首相退陣表明会見での出来事。「新聞は嫌いだ。直接国民に話したいから、新聞は出て行ってくれ」。怒った新聞記者は席を立ち、テレビカメラに向かって佐藤は演説した。













