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スタンダード会員限定話題の住宅設備機器体験リポート(4) トーヨーキッチン&リビング 料理だけではない「美的空間」を提供

住宅新報 2010年10月26日 号 15面

 今回は、田原祐子さん(ベーシック社長)が「調理器具の概念を超越している」と驚くトーヨーキッチン&リビングの商品を紹介します。

 キッチンは、住まいの心臓部だ。朝・昼・晩、家族のために食事をつくり、時には、お客様を招いてもてなす…。女性たちにとっては、住まいの中で最もこだわる部位でもある。不況のせいもあって、『おうちごはん』『おうちカフェ』など、自宅で少々凝った料理をするのがトレンドにもなっている今の時代は、「食」自体の意味が拡大している。単に「食す」ことから、食を通じて子供を育てる「食育」や、家族の語らいやくつろぎの中心としての「食」へと広がっており、それと同時にキッチンに求められる役割も変わりつつあるのだ。

 今回リポートした、TOYO-KITCHENが提案するキッチンは、調理設備としての概念をはるかに超越した『キッチンに住む』というコンセプトからクリエイトされている。従来の「LDK」という空間分離の発想を根本から排除して、「住まう人のライフスタイル」&「食」を中心に発想された、全く新しいスタイルのキッチンなのだ。

 東京・南青山にあるショールームには、キッチンというよりステンレスのオブジェのようなデザインのキッチンや、ベェネツィアンモザイクが施されたキッチン、きらびやかなシャンデリア、いかにも座り心地の良さそうなソファなどが配置され、不思議な空間を創り出している。まさに、キッチンとインテリアを融合したこの空間は、「キッチン=料理する場所」といった固定観念を忘れさせ、来場者を魅了している。

 TOYO-KITCHEN独自の6つのキッチンスタイルのうち、最も人気がある【CD-LAND(シーディランド)】というレイアウトは、現代の囲炉裏をイメージしたマルチアイランドタイプ。広大な1枚のワークトップに、調理と作業、腰かけるスペースを兼ね備えており、二世帯同居など大人数でも、どの位置からでも作業ができるという。料理をしながら傍らにパソコンを置いて、仕事や趣味も楽しめ、「キッチンに腰かけてワインを飲み、小腹が空いたら、その場で料理を作り足しながら、また飲む」といった粋な暮らしもできる。

 また、特許を取得した3Dシンクは、キッチンでのムダな動きを徹底的に排除し、「ゼロ動線」を可能にしている。シンク自体が3層になっており、調理台プレート、水きりができるマルチプレート、まな板をシンクのリブに置けば、立ったまま一歩も動かずに、「洗う」「切る」「ゆでこぼす」「混ぜ合わせる」「盛りつける」などの作業ができる。不意の来客には、このプレートでシンクを覆えば、作業中の雑然をサッと目隠しできて、蓋代わりにもなるという優れ物だ。また、フロアユニット(シンク下などの収納)は、1坪ものスペースを確保できて、アイランドキッチンにありがちな収納不足も心配ない。そのヒミツは、75センチの奥行(一般的には65センチ)なのだそうだ。

 インテリアとしても、美し過ぎるこのキッチン。「こんなにキレイなキッチンだと、料理しないのでは?」と質問すると、「いつも人の目に触れているため、自然に『キッチンをきれいに片づけておくのが習慣になる』」のだそうだ。まさに、キッチンが、人を「片づけ上手」に『教育してくれる』わけだ。

 「食」を生活の核として、キッチンを中心に家族や行動を集約する。「機能」+「デザイン」に加え、住まう人のコミュニケーションまで変えてしまう、凄いキッチンだ。

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