「社説」 戦後、忘れてきたもの 煩わしいのがコミュニティ
住宅新報 2010年10月26日 号 2面
日本の住まいは戦後、広さと、プライバシーと、セキュリティを追求し、最も重要なコミュニティを置き忘れてきた。その反省が今、始まっている。数で表せる価値は相対的
これまで、いい住まいとは何かと問われれば、広い面積、耐震性、最新の設備、優れたデザイン、駅から近く立地に恵まれていることなどが挙げられてきた。しかし所詮それらはいずれもワン・オブ・ゼムでしかない。あるいは単に数量で表せるものが多かった。数で表せる価値は相対的でしかない。
人は社会の一員としてしか生きていけず、住まいは生活の基盤であることを考えれば、いいコミュニティが形成されていることは、住まいにとってワンランク上の重要な価値と言えないだろうか。従って「住宅」がコミュニティ性を備えていないとしたら、そんな窮屈な場所はないのである。













