独自プランで建て替え推進 リッチライフ 余剰容積なくても実現
住宅新報 2010年10月12日 号 10面
横浜のリッチライフ社(石田薫社長)は、同社が展開する2住戸一体型のマンションプラン「リッチライフプラン」を活用した建て替え事業を推進していく。
同プランは、例えば80平米の分譲マンションを「1Kタイプ(20平米)」と「3LDKタイプ(60平米)」に分け、購入者は3LDK部分に住み、1K部分は賃貸に回して収益化できるプラン。賃料収入で住宅ローンを軽減できるメリットが生まれる。2つの住戸を仕切る壁の一部に、特許商品である耐火・防音機能を備えたオリジナルドアシステムを設置することで実現したプランだ。
同社では既に、十数棟の自社分譲マンションで導入実績がある。「自宅購入と同時に収益物件が購入でき、将来的な年金収入が見込める」として高い人気だ。また、ドアを開放して80平米を一体的に使えるなど、ライフステージに応じた臨機応変さも魅力の1つだ。
姉歯秀次元1級建築士による耐震偽装マンション「グランドステージ(GS)藤沢」の建て替え事業は、同プランを採用したことで実現できた。再入居者の最大のネックだった「二重ローン」の負担を解消したのが、このリッチライフプランだったからだ。
購入時の住宅ローン以外に、建て替えにより発生する1500万-2000万円の追加の建築資金が、再入居を希望する住民に重くのしかかっていた。しかし、リッチライフプランを採用することで得られる賃料収入が、その負担をカバーできる計算となった。今春、新たなマンション「ロワール湘南藤沢」として無事竣工した。
リッチライフ社では、GS藤沢の建て替え事業の成功を受けて、今後は老朽化したマンションの建て替えに本格的に参入する方針だ。
同プランを活用することで得られる最大のメリットは、余剰容積がなくても住民の負担を最大限軽減できる点だ。建て替えで発生する新たな建築資金は、GS藤沢同様に1K部分の賃料で支払うことができる。「現在の建て替えマンションは、余剰容積があるケースにほぼ限られている。市場には、それがないマンションで老朽化したものがかなり多く存在する」(石田社長)
また、特に土地価格の高い都心部での建て替えは、入居者にとって資産価値を一気に上げる絶好の機会だと指摘している。
同社では、様々な企業と協力関係を結び、事業を推進していく考えだ。













