東急電鉄がシニア住宅 東京・大岡山で富裕層向け
住宅新報 2010年9月7日 号 12面
東急電鉄は9月から、東急大井町線・目黒線大岡山駅徒歩1分の場所で、介護付き有料老人ホーム「東急ウェリナ大岡山」(東京都大田区)をオープンした。健常者から重度の要介護者までを対象とし、「東急のグループ力を活用したホスピタリティあふれる生活サポート」(同社)が特徴の物件だ。
規模は、健常者対象の一般居室が111戸、介護居室が54戸。健常者向けの住戸タイプは50平米台-150平米台。ボリュームゾーンの約65平米タイプの入居一時金は9000万円台(年齢ごとに設定あり)。その他、施設管理費や食費、ヘルスサポート費などを合わせた月額利用料として28万8300円(1人入居の場合)が必要となる。東急沿線を中心とした富裕層にターゲットを絞る。
介護居室には、「24時間見守り体制」が必要と判断した時に移ってもらう。いつでも移れるように、一定数の部屋は同社が確保。一般居室の入居者は、別途費用の負担なく介護居室に移ることができる。最初から介護居室を希望する場合は、入居一時金を3000万円台に設定する予定だ。
介護居室については、要介護者3人に対して職員を2人配置。また、一般居室者への「安心・安全体制」も充実させ、東急病院を中心とした協力医療機関との提携、健康維持サポートサービスのほか、看護師が24時間常駐。居室には数カ所、24時間対応の緊急コールボタンを用意する。水道の使用状況で、入居者の異常をスタッフに知らせる機能も付けた。なお、毎日の食事は東急ホテルズと連携するなど、東急グループ一体となった生活支援サービスを提供する。
8月下旬の段階で、一般居室111室のうち2割強に申し込みが入っている。平均年齢80歳で、女性の単身者が多いという。
シニア住宅事業は、同社にとって初めての試み。旧東急病院跡地開発(新たな東急病院は物件に隣接して建設)として、08年に事業部を発足した。12年には東急線旗の台駅前で2弾目を開業する予定だ。都市生活創造本部シニア事業部長(東京急行電鉄執行役員)の天沼基氏は、「時代ごとの要請に応じて、住みやすく安全で便利な街づくりを進めてきた。沿線にお住まいの高齢者の方々に、今後も住み続けていただくための街づくりは1つの使命だと考える」と話した。













