「安定した金融商品」の原点に 森トラスト・アセットマネジメント(株) 代表取締役社長 堀野郷氏
住宅新報 2010年9月7日 号 7面
信頼感を取り戻すには
一度大きく崩れた市場が「信用を回復しつつある」と言われますが、私は疑問を感じています。今取られている動きや対策はせいぜい、弥縫(びほう)策に過ぎない。Jリートに対する信頼が回復しているのでなく、失われた信頼感、つまり不信感、失望感が薄れたというレベルではないかと思います。Jリートは本来、安定した投資商品であるという看板を掲げ、それを売り物にしていますが、その安定した投資商品であるという信用が回復しているとは思えない。リートはよく「ミドルリスクミドルリターン」と言いますが、この数年間、私が聞いている個人投資家の声は「そうなっていない」「むしろハイリスク」です。
森トラストリートは5月に増資、既存投資家に配慮したプレミアム増資を行いました。物件の入れ替えや内容には自信がありましたが、残念ながら、小成功にとどまりました。投資家の反応を聞くと「内容がいいのは分かるが、リート全体への資金配分、ポートフォリオではややウエートを下げる方向」との声を聞き、リート業界全体に対する不信感を再認識しました。













