ひと 信託グループらしい提案を すみしん不動産の社長になった 阿賀 俊文さん
住宅新報 2010年9月21日 号 2面
7月1日付で、住友信託銀行本店営業部長から、個人をメーン顧客とした不動産流通会社のトップに転じた。信託銀行では33年余り営業畑一筋できたが、不動産業務は初めて。「扱う商品が違っても同じ営業ですから」と、約670人の会社の舵取りに自信が窺える。
「普通の人が不動産、住宅を売買するのは一生に1、2回ですから、その大事な場面に立ち会える、お手伝いできる仕事はすばらしい。しかも、やり遂げれば非常に喜んでもらえます。それは、オール住友信託銀行グループのファンづくりにもつながります。それだけに、責任は重大です」
所長会議などでは、25年前に始動した同社の経営理念(企業の社会的責任を果たす、顧客満足の向上、仕事を通じた自己実現)の徹底を呼びかけた。10月からは全国にある66拠点を回って第一線の社員と話し合う予定だ。
当面の数値目標は「売上高80億円、営業利益3億円強」。リーマンショックで落ちた部分を取り戻し、安定的な水準に持っていくこと。そのため、「個人、法人部門とも拠点配置の効率性などの視点に立った見直し」を進めると共に、「より高いコンプライアンス意識」「生産性の向上」などを課題に取り組む。
そして最も力が入るのが「信託銀行グループらしさ」の追求だ。「ライフスタイルの合わせた提案ができないか。例えば、単身高齢者が増えていますが、その人の住宅をベースにしたリバースモーゲージの商品化や、新たな土地活用・資産運用による豊かな老後の実現などです」
モットーは「誠心誠意」。趣味は写真と歴史本を読むことで、現在は「中世ヨーロッパ」に集中している。関西学院大経卒。香川県出身、55歳。
(柄澤
浩)













