田原祐子が贈る 女性のためのキャリアアップ術! -頑張るあなたへのメッセージ-(24)
住宅新報 2010年8月31日 号 11面
相手を「リスペクト」し、多くの出会いを生かす
人付き合いが苦手でもできます
仕事をしていてつくづく感じるのは、人との『ご縁』の大切さです。
『一期一会』という言葉がありますが、同じ職場で働く人、取引先、お客さまなど、私たちはたくさんの人と出会いながら生きています。一人の人との出会いが、人生を大きく変えることもあり、プライベートでは、「親友」や「パートナー(配偶者)」などがそのよい例でしょう。
また、「仕事ができる人」は世の中にたくさんいますが、いくら頑張って孤軍奮闘しても、自分一人でできる仕事や機会には限りがあります。人との出会いに感謝し、そのご縁を大切に育むことで、ご縁は何らかの形で成就していくものです。ひとりの人間として…
とは言え、もともと人付き合いが苦手な私ですから、皆様に「人とうまくつき合う方法」を説くことはできません。そんな不器用な私がご縁を育むために心がけていることは、いつも目の前の人を、ひとりの『人間』としてリスペクト(尊敬・尊重)する気持ちを持つことです。
具体的には、相手が「何を大切にしているか・何に価値観を置いているか」を考えながら対応すること。例えば、職場で仕事の仕方ひとつとっても、ある人は、丁寧に仕上げることにこだわり、ある人は効率よくスピードにこだわる。丁寧さに固執し過ぎて納期に間に合わなかったり、スピード重視でミスが多発したりということさえなければ、そのこだわりを尊重して対応します。それが上司なら、相手がこだわるところに留意して仕事に励み、部下なら、自分のやり方を押し付けずにそっと見守る。
その時に、表面的なところでなく、なぜその人がこだわるのかも掘り下げて考えてみると、相手の人間的な部分も見えてくることがあります。自分にとってメリット
こうして相手を尊重し、認めることで、同じように相手も自分を大切にしてくれるようになるものです。
人間関係は不思議なもので、相手に対して自分の価値観やこだわりを無理に「押しつけ」ようとすると「反発」を買い、逆に、相手を「許容し受け入れる」と、相手も自分を「受け入れてくれる」ものなのです。このようにして相手をリスペクトすれば、自然と人間関係も良好に保てます。
また、リスペクトは、相手の「良いところ見つけ」にも似ています。悪いところ、嫌いなところでなく、良いところを見つければ、いい意味で、その人を好きになれます。その人が、人間としてどんな人生を歩んできたのかに思いをはせ、敬意を表すことで、人間関係が深みを増していくのです。
次回は、「自分の強みを活かす」ということについて、お話しします。(たはら・ゆうこ=ベーシック代表取締役)













