「社説」 「防災の日で考えること」 大地震の備えを日常活動に
住宅新報 2010年8月31日 号 2面
9月1日は「防災の日」。前後して、関東地方では、政府、地方自治体、更に民間企業や団体などが主催する防災訓練が各地で行われる。首長が対策本部長となって消防隊などを動員した大がかりな救援活動を行うものから、地域レベルで備蓄食糧の入れ替えといったささやかなものまで、規模や趣向は様々だが、防災訓練が大地震に対する備えの意識を高めることは間違いないだろう。この日を気持ちを新たにする日として位置付けると、忘れやすい我々も備えや心構え、いざという時の行動なども改めて確認できる。災害に強い都市へ
この日が「防災の日」になった関東大震災は87年前(大正12年)に起こった。正午前、相模湾北西を震源とするマグニチュード7.9の海溝型大地震が関東地方を襲った。死者・行方不明者10万5000人余、家屋全壊12万8000戸、半壊12万6000戸、焼失家屋44万7000戸という大災害だった。当時は木造家屋が多く、耐火耐震設計の建物も少ないなど、現在とは状況が異なるが、この大震災は都市改造、災害に強い都市づくりへの契機となった。
その『記念碑』的存在だった「同潤会アパート」は、震災復興住宅として東京都心周辺に幾つも造られたが、今ではほとんどが新しいビルや高層マンションに建て替えられた。年月の経過と共に、大震災の記憶は薄れる。阪神、中越などの記憶













