URと足立区 団地を福祉拠点に 子育て・高齢者支援で連携
住宅新報 2010年8月24日 号 4面
東京都足立区と都市再生機構(以下UR)はこのほど、連携して子育てと高齢者支援策を展開する方針を発表した。「子育て支援・高齢者支援に関する確認書」を締結、URの賃貸住宅を地域の福祉拠点として活用する取り組みを強化していく。子育て支援は同区新田のUR賃貸住宅「ハートアイランド新田」、高齢者支援は同「大谷田1丁目団地」をそれぞれモデル地区に設定。子育て支援サービスは団地外に住む地域住民も利用可能で、今年12月から順次開始する予定だ。
子育て支援の柱は、キッズルームと学童保育室の新設、グループ保育の実施。キッズルームにはアドバイザーを配置し、親子交流の場として無料で開放する。また、子どもの幼稚園への入園を希望する共働き世帯のニーズを受け、幼稚園と提携して同ルームを送迎バスの停留所とし、幼稚園の保育時間外(朝と夜間)の預かりにも対応する。
グループ保育では、就労のため日中の在宅が困難な保護者に代わり乳幼児を保育する家庭福祉員(通称「保育ママ」)制度を活用。1住戸に数人の保育ママが集まり、最大9人の乳幼児を受け入れる。子育て世帯だけでなく、「(子どもを)預かりたいが、自宅にスペースがない」という保育ママ側の要望も反映したものだ。区が家賃を助成する形で、団地内の4住戸での開設を予定している。
一方、高齢者支援は、厚生労働省の「平成22年度市町村地域包括ケア推進事業」のモデル事業として、365日24時間対応の相談員を設置するなど、サポート体制を手厚くする。
足立区に所在するUR賃貸住宅の総数は26団地、約1万3400戸(09年時点)で、東京23区では江東区に次ぐ規模。保育拠点の不足、既存団地での高齢化問題を抱えている。近藤やよい区長は今回の連携を機に、「子育て・高齢者支援のネットワークを張り巡らせ、地域に安心の輪を広げていきたい」と会見。またURは同区との連携を深めると同時に、全国の公共団体との協働にも積極的に取り組む方針を示した。。













