再生するまちと環境 『環境・新たな戦略』
住宅新報 2010年8月10日 号 15面
東京・下町を活性化させるプロジェクト
○…「あたらしくてなつかしい、暮らしのための商品を、すみだからご提案」。東京都墨田区が展開する、「すみだ地域ブランド戦略」。区内の産業・観光などを売り込む作戦で、最近、「すみだモダン」第1弾を選定した。かんざしや江戸切り子など、江戸期以来の伝統と新しい感性を融合した工芸品から食品まで計28点。
○…きっかけとなったのは、墨田区押上・業平橋地区で建設中の「東京スカイツリー」。東武鉄道の車両基地跡に建つ高さ634メートルの世界一の電波塔。開業は12年春だが、それにあやかった地域活性化運動である。建設現場は、今では都内有数の観光スポットにもなった。その高さは7月末現在で400メートルを超えた。猛暑の中でも建設工事は着実に進む。巨大な『ネギ坊主』にも見えるその姿は、かなり遠くからでも確認できるようになった。まだまだ高くなるが、お膝元で、下から仰ぎ見るのもまた格別の味わいがある。
○…この下町地区でもう一つの大きな話題は京成電鉄の「スカイアクセス」。日暮里-成田空港間を36分で結ぶ新型スカイライナー。7月17日に運行を開始。日暮里駅の大改修を行い、北総線経由の新路線を走る。下町地区と海外を結ぶ足は、もう国際的にも「不便とは言わせない」域に入った。都営地下鉄、京浜急行と乗り入れている京成は、成田と羽田の空港間を結ぶだけでなく、その真ん中で「東京スカイツリー」の玄関口(押上)を抱える『幹線』でもある。
○…新しいプロジェクトが契機となって地元の活気を呼び戻し、周辺に再生の息吹を与えているようだ。サスティナブル(持続性のある)なまちと都市。地球環境への取り組みにも同じことが言えるだろう。これからも楽しみが続く。
(柄澤
浩)













