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スタンダード会員限定企業理念に迫る 常日頃 番外編パート2 中堅から新興まで44社が登場

住宅新報 2010年8月10日 号 5面

時代に応える姿勢は一つ

 中小不動産業界や新興企業100社の取材を目指して、昨年6月にスタートした「常日頃」は1年余を経た今、ようやく44社にまでたどり着きました。

 第1回に登場していただいた東京・浅草の日本不動産は今年6月、台東区浅草6丁目32の8に4階建ての新社屋が完成しました。創業45年目の快挙です。コンサルの時代

 創業者の山下欽司社長は現在、首都圏定期借地借家権推進機構の副理事長でもありますが、「これからの中小不動産業者が生き残るには、一つでもいいから何か専門分野を持って、不動産コンサルティング部門を開拓していくしかない」と断言します。<仲介+α>が、今後確立すべきビジネスモデルになりそうです。

 コンサルといえば、東京・杉並にある創業42年の大幸住宅(第3回登場)の林直清社長は、昨年6月に一般社団法人として新たにスタートした全国不動産コンサルティング協会連合会の会長に就任しました。

 今年7月16日には第1回社員総会が開かれました。会員数は初年度中(今年5月末まで)の目標としていた500人には届かなかったものの460人を確保、ほぼ順調な滑り出しを見せています。そこにも、「これからは中小不動産業者にこそコンサルティング能力が重要になってきた」(林氏)という時代背景がありそうです。生まれたてでも

 昨年末にも取材回数が24社に達したところで番外編を掲載しましたが、その後取材した企業の中には、中小というよりも起業してまだ間もない会社も何社かありました。具体的には、私もかかわっている「不動産起業塾」(ジェイエル主催)のOBたちです。

 「そのような海のものとも山のものとも分からない会社を、公器である新聞に取り上げるのはいかがなものか」とのお叱りを受けそうですが、あえてリスクを負うことにしました。その理由は、彼らが掲げるコンセプトこそこれからの不動産業界が目指すべきものに思えたからです。それを一言でいえば<ユーザー志向の徹底>です。いずれは社会に知られる企業に成長していくことを期待します。

 成長性ということでは、特に注目したいのが東京・中野のチューリップ不動産(第28回)です。女性専用のシェアハウス運営会社で、9年ほど前に設立されました。社員数はわずか数人ですが現在11物件を管理しています。今年1月の取材時点では9物件でした。帰るのが楽しみ

 「年内には15前後まで増える」(水谷紀枝社長)ということでしたから、計画通り進んでいるようです。最新物件は「英語が学べるシェアハウス」ということで、特に人気を集めています。まさにユーザー志向の発想だと思います。

 入居者にとって、シェアハウスの魅力は「帰るのが楽しみ」の一言に尽きるようです。

 ところで今、世の大人たち(特に中年以上の男性)の中で、家に帰るのが楽しみと言える人はどれぐらいいるでしょうか。かく言う私も、家路を急いだ記憶は遥か昔、新婚当時と子供が生まれた頃まで遡ります。

 考えてみれば、住まいは本来、そうあらねばならないのではないでしょうか。その当たり前のことをビジネスモデルとして深化させたシェアハウスに称賛を贈りたいと思います。

 これからも、どんな会社が登場するか、お楽しみに。

 (本多

 信博)※25回-44回までの登場会社

 (掲載順)

 市川不動産(市川廣利社長)/アッパーウエスト(熊坂仁美社長)/丸和ホーム(小林裕明社長)/チューリップ不動産(水谷紀枝社長)/番頭(田畑裕之社長)/きらめき不動産(後藤聡志社長)/トランスリアル(長谷川正憲社長)/エース・コーポレーション(沼田真清社長)/テックマークジャパン(将積保博社長)/風(大久保恭子社長)/スタイルアンドデコ(谷島香奈子社長)/KURASU(小針美玲社長)/シェア(東秀信社長)/マカルー(星山玲社長)/エスクローファイナンス(須田幸生社長)/アトリ(渡邊美子社長)/司法書士法人新宿事務所(阿部亮所長)/ソフト・ボランチ(藤本淳二社長)/ショップネット(上田匡利社長)/ジーマックス(榮田秀史社長)

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