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スタンダード会員限定駐車場ビジネスに特化「不動産工房」 エリア分析と企画で勝負 名古屋

住宅新報 2010年7月27日 号 4面

 

 駐車場ビジネスに特化し、業績を順調に伸ばしている会社がある。名古屋市中村区の不動産工房(伊藤維雄代表)だ。月極駐車場の管理、仲介、借り上げ事業を主に展開し、平均稼働率は93-94%を維持。05年に開設した検索サイト「駐車場どっとこむ名古屋」には、現在約12万台が登録されている。綿密なエリアマーケティングに基づく企画力が、好調を支えているようだ。

 設立は04年。伊藤氏は、1世帯当たりの自動車保有台数が多い名古屋の土地柄に着目し、駐車場ビジネスを主力とする方針を打ち出した。「単価が安く誰も手を出さない」(伊藤氏)ため競合はなかったが、その分いかに数をこなしノウハウを積み上げるかが課題となった。

 駐車場の企画は、エリアマーケティングに始まるという。その際重視するのが、人口密度や交通量、世帯属性などだ。「デザイナーズ仕様の賃貸住宅は遠方から集客できる場合もあるが、駐車場はそうもいかない。まずは地域特性を把握すること。30台分のスペースを確保できるとしても、そのエリアで需要が10台分しか見込めないと判断すれば残り20台分を時間貸しにするなど、月極にこだわらない貸し方を提案している」(伊藤氏)。

 また、駐車場の種類は賃貸期間の違いだけで分けられるものではない。車の種別によっても、必要とされる形態が異なる。その点を踏まえることで、「物件の条件がどんなに不利でも運営は可能」(伊藤氏)だという。例えば、三角形の敷地ならバイク専用駐車場にするなど、工夫次第で需要の掘り起こしにつながるというわけだ。同社では規模の大小も問わず、1台から依頼を引き受けるという。

 特徴的な事例ではガレージの人気が高く、「案件が住宅ならば、下階をくり抜いて設置することもできる」という。盗難防止や雨よけなど、選ばれる理由は様々のようだ。『遊び』取り込む素地も

 このほか、エリアに関係なく一律で管理費を設定している点も特徴。基本プランは1台735円(月額)からで、必要に応じて雑草処理などのオプションを加えていく仕組みだ。中心部ほど割安感があり、分かりやすさも好評だという。

 現在の管理台数は約2000台。個人オーナーが大半を占めるが、最近は不動産会社からの受託も増えている。伊藤氏は、「もともと安定志向から駐車場を選択する傾向があるが、最近は『遊び』を取り入れる素地もできつつある」と話す。世相の変化も、同社の企画力を発揮するのに一役買っているようだ。

 今後は全国の不動産会社と提携し、フランチャイズ方式で「駐車場どっとこむ」を運営していく考えだという。

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