田原祐子が贈る 女性のためのキャリアアップ術! -頑張るあなたへのメッセージ- (19)
住宅新報 2010年7月20日 号 8面
敬遠される「真面目さ」は人間関係を損なう恐れも
私は仕事で女性を多く採用している経営者や部長クラスの方々に合うと、「女性のどんなところを魅力に感じて、採用しているのですか?」とお聞きするようにしています。すると、「女性は、きめ細やかな心配りができるから」という理由と並んで、「真面目で粘り強いから」という回答が多いものです。
そして、興味深く感じるのは、「真面目」という魅力は、時に、「真面目過ぎて、融通が利かずに困る」という嘆きとしてもお聞きすることがあるということです。自分を曲げない
困る「真面目さ」
魅力として感じる「真面目さ」は、仕事にひたむきでコツコツ取り組むということ。それに、何も注意しなくとも、怠けることなく、仕事をこなしてくれることなのだそうです。一方、悩みとして感じる「真面目さ」は、自分が正しいと思うと、自身のポリシーを通そうとすることがあり、それが社内外で人間関係をギクシャクさせてしまうことがあることです。
例えばですが、自身が几帳面なタイプの場合、そうでないタイプの人の言動に、過剰に反応してしまうケースがそうです。「几帳面でなくとも構わない」「几帳面だと息苦しい」という、逆のタイプの人もいるのです。
また、例えば、何かの仕事を任せられた時に、上司が「○○さん、これ、適当に頼む」などと言うと、その「適当に」という部分を受け入れることができず、「もっと、きちんと指示してくれないと困ります」とか、「その説明では、私には分かりません」と、自分が納得しないと仕事がスタートできないケースもあります。この場合、間違ってはいけないことは、上司が「適当に」と言っているのは、決して仕事を「いい加減」にしてくれと言うのではなく、「あなたの裁量の範囲内で、最大限に考えられることをして欲しい」ということです。また、「僕(上司)は忙しくて、これ以上指示する時間がないから、自分で工夫して欲しい」というニュアンスも含んでいるものなのです。常に「相手」が先
これは、お客さまに関しても同じことですが、人間関係を円滑にする基本は、「自分に合わせよう」とするのではなく、「相手に合わせる」ことです。過剰な『生真面目さ』は、相手に息苦しささえ感じさせます。
相手に「喜ばれる真面目さ」と、「敬遠される真面目さ」があるものですから、そのあたりをうまく使い分けたいものです。
次回は、「郷に入れば、郷に従え」ということについて、お話します。
(たはら・ゆうこ=ベーシック代表取締役)













