大言小語 オグリキャップとバブル期
住宅新報 2010年7月13日 号 1面
見栄えのしない灰色の体。しかし、その闘志は並々ならぬものがあり、多くのライバルをねじ伏せた。名馬オグリキャップが先日、25歳で死んだ。人間で言えば80歳以上だから大往生といっていいだろう。JRAでは記帳台を設け、追悼競走を行う。三冠馬ミスターシービー、ナリタブライアンが死んだ時以上の扱いだ。
▼岐阜県笠松競馬場でデビュー。88(昭和63)年、3歳の時中央競馬に移籍し、いきなり6連勝。古馬も問題にしなかった。その後、同じ芦毛タマモクロスの後塵を拝するも、有馬記念で雪辱。翌年天皇賞で負けると、予定外のレースに使い、勝利。更に連闘でジャパンCという無謀なローテーションながらレコード決着の2着。とにかく、常識では計り切れない馬だった。
▼その後不調が続くが、現役最後の有馬記念で復活のV。時は90(平成2)年、まさにバブル時代を走り抜けた。何よりも印象に残っているのは、ゲートに入る前、頭をぶるっと震わせ、まるで武者震いのような仕草を見せていたこと。レースが何かを知っていた。













