知って得する建物の豆知識(38) 全熱交換器 「顕熱」「潜熱」両方を
住宅新報 2010年6月8日 号 4面
シックハウス対策のため、03(平成15)年建築基準法が改正され、居室にはすべて、24時間換気ができる装置の取り付けが義務付けられました。昔ながらの木造に木製建具などを取り付ける場合は除外されますが、一般的な住宅では換気装置の設置が必須です。しかし、換気するということは、暖房で暖められたり、冷房で冷やされたりした室内の空気を屋外に捨てることになり、省エネの観点からは好ましいことではありません。空気新鮮でも寒くない
これを避けるために考案されたのが全熱交換器です。全熱交換器は空気中のエネルギーを逃がさず、室内の空気を入れ替える設備です。例えば冬の室内温度が20℃、外の温度が0℃とすると、空気を入れ替えると0℃の冷たい空気がそのまま入ってきますが、全熱交換器の場合、外気は15℃程度に暖められ新鮮な空気として採り入れることができます。暖房の時は約5℃分だけ上げれば良いことになり、0℃から15℃まで上げるエネルギーが節約されます。
なぜこのようなことができるかと言うと、図のように外気と内気がクロスするように通気ブロックが配置されており、外気が内気によって暖められたブロックを通過し、暖められて入ってくるからです。













