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スタンダード会員限定データで見る消費マインド(9) 高齢者向け住宅 50.60代の4割が「興味あり」

住宅新報 2010年6月1日 号 11面

 団塊の世代が定年退職を迎え、高齢化社会が本格化してきた昨今。住宅のスタイルもそれに合わせた変化が求められている。では、実際の中高年齢層は、将来の住宅についてどのように考えているのだろうか?

 SUUMO編集部は50代・60代の人を対象に「将来の住宅像」についてアンケートを行った。中高年齢層の約半数

 引っ越しや改修希望

 「今後、引越しやリフォームを考えているか?」の質問に、約半数の人が何らかの形で住宅の変化を検討していることがわかった。主な内訳は「リフォーム」(27.4%)、「買い替え・新規購入」(18.2%、「賃貸への引越し」(3.9%)となり、「既存の住宅に手を加えたい」が比較的多い。ちなみにリフォーム希望者に、具体的なリフォーム箇所を聞くと「浴室・バス」(61.9%)、キッチン(60.2%)、トイレ(47.8%)と、水回りに答えが集中した。

 一方、リフォームに限らず、今後の住宅で求めたい設備やサービスを聞いたところ、「段差のないフロア」(50.0%)、「階段やトイレへの手すりの設置」(42.2%)など、バリアフリー関連が上位となった。また、「緊急時の連絡体制」(42.7%)、「地震対策」(35.4%)も上位となり、バリアフリーと同等に、緊急時の安全性を求めていることも伺える。その他には、床暖房、オール電化も比較的多かったが25%程度。使い勝手を高める設備よりも、バリアフリーや安全性に関する項目が上位になったことはシニアならではといえる。

 バリアフリー化への関心が高い50代・60代では、高齢者向け住宅に関心はあるのだろうか?

 結果は、約4割の人が何らかの形の高齢者向け住宅に関心を持っているという数字が得られた。トップはバリアフリーや緊急時連絡システムなどが整った「高齢者専用賃貸住宅」で20.1%。介護型の有料老人ホーム(13.8%)、健常者向け老人ホーム(13.6%)よりも高い関心が寄せられているようだ。注目すべきは、最近人気のシェアハウスやコレクティブハウスといった「共同住宅」と答えた人が8.3%もいたことだ。高齢者専用賃貸住宅や、共同住宅に高い関心が寄せられているのは、「できるかぎり自分で生活を営みたい」という思いが強いからと言えるのではないか。老後の住まい探し

 健康なうちに開始

 多くの人が悩むのは、高齢者向け住宅に「いつ入居すべきか?」である。アンケートでは、「日常での暮らし支障が出てきたら」(40.7%)、「夫婦どちらかが要介護になったら」(26.9%)と続いた。また、「健康なうちに」と考えている人も約2割おり、「できるだけ自活したい」という思いが強い一方、「夫婦ふたりが要介護になる前に次の住まいを自分で探したい」という意向が伺える。

 老後の住宅においても、今後選択のバリエーションが広がることが予測されるが、そこでどんな生活が可能なのかをしっかり消費者に伝え、各人の志向にあった住居選択のサポートをしていくことが重要になってくると思われる。(リクルートSUUMO編集長・西村里香)

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