大言小語 チラシとiPad
住宅新報 2010年6月22日 号 1面
不動産業者必携といえば、業者間情報として時には消費者向け案内チラシとして定番となっている物件の図面チラシだ。その最大手であるアットホームが、図面のiPad版を開発し、プロトタイプ版を一部公開した。
▼幸運なことに、早くも業界初、最先端のこのiPad図面に触れる機会があった。紙の図面をめくる感触はそのままに、データの処理や加工、付価値情報の登録、携帯性、マネジメントへの応用、GPS機能など活用範囲は飛躍的に進化した。物件情報はもとは新聞の3行広告が先駆けだが、雑誌やデジタル化へとメディアが変わっても、物件情報の中身自体は昔の域を出ないなどと指摘する関係者もいて、近代化が遅れていた分野。それと対象的に、業者がそれぞれ創意工夫し、物件への思いも込められた図面チラシには一種作品のような趣を感じることもある。
▼実際に触れた感想は、サイズが若干コンパクトになったが見やすさは従来に見劣りしないし、液晶版の上で図面をめくる不思議な感触が印象的だった。アットホームが配達している紙の図面チラシには「ファクトシート」という正式名称がついているのだが、開発されたばかりのこのiPad図面には実はまだ正式な名前がないという。業界に一気に普及する可能性もあり、業界内外から広く親しまれる名前をつけてもらいたいものだ。













