「グリーン」導入で ユーザーの心をゲット! コスモスイニシアが新戦略 独自の「環境コンセプト」策定 ソフト面の取り組みも強化
住宅新報 2010年6月15日 号 10面
コスモスイニシアは、独自の環境コンセプト「イニシアグリーン」をもとにしたマンション・戸建て開発を進める。CO2削減効果が期待できる省エネ設備の採用にとどまらず、入居後の暮らしの中で楽しみながら環境貢献が図れるコミュニティづくりのサポートプログラムも導入する。初弾物件は練馬区の分譲マンション2棟。一般ユーザーからもその取り組みに対して、高い評価が集まっている。
「イニシアグリーン」では、省エネ効果の高い住設機器の導入やソフト面のサポートサービスなど、14項目の「環境への取り組み」を列挙している。今後の開発ですべてを標準化するわけではないが、可能な限り採用していく方針だ。
導入初弾となった2物件同時発売の分譲マンション「イニシア練馬ブライトステージ」(練馬区中村南3)と「イニシア練馬パークサイドステージ」(練馬区中村1)では、「グリーンカーテン」が大きな目玉だ。一部の分譲マンションや小学校、公共施設でも導入されている「緑のカーテン」として知られるもので、ゴーヤなどのツル性植物をネットなどに絡ませて作る。夏の日射しを遮り、室内の温度上昇を抑える効果がある。また、「実ったゴーヤをご近所の方々と食べる楽しみもある」(販売担当者)といったコミュニティの広がりに対しても期待が持てる取り組みだ。
ネットを張り巡らせやすくするために、ベランダの天井部分の2カ所にフックかけボルトを打ち込んだ。グリーンカーテンの代わりにシェードをかけることもでき、様々な方法による日射しよけを可能とした。
マンション竣工後は、地元の農園経営者による植物の育て方教室やエコバッグの作り方など多彩なワークショップを開催。「入居者同士、自然の心地よさに触れることを通してあいさつや会話が生まれる。安心して暮らせる豊かなコミュニティづくりのサポート」(同社)として位置付けている。
住設機器では、高効率給湯器「エコジョーズ」、LED照明、複層ガラス、節湯器具を採用。また、屋根スラブを外断熱工法にするなど省エネ等級4(最高等級)を取得した。
省エネ効果の促進としては、日、週、月ごとに電気、ガス、水道の使用量と使用料金、二酸化炭素排出量を表示する「エネルックリモコン」を取り付ける。実際の数値を目で見て判断することで更なる節約行動を意識するほか、マンション全体で「省エネコンテスト」の実施も可能で、「家族で楽しめるエコ」を提案する。
そのほか、有償オプションでスギ、ヒノキ、クリの3種類の国産無垢材を床材のセレクトメニューに加えた。同社では、林野庁による「住宅分野への地域材供給支援事業」において、財団法人と「反る・割れる」という不安の少ない木材を共同開発。今回をテストケースに、更なる導入促進の在り方を模索していく。
「イニシア練馬ブライトステージ」は、西武池袋線中村橋駅徒歩10分に立地。第1種低層住居専用地域内の開発で、地上4階建て・総戸数50戸。専有面積58-96平米。平均坪単価(予定、以下同じ)212万円、価格は3198万-6398万円。
「イニシア練馬パークサイドステージ」は、同線練馬駅徒歩10分に立地。第1種低層住居専用地域と第1種中高層住居専用地域内の開発で、地上5階建て・総戸数76戸。専有面積64-96平米。平均坪単価225万円、価格は3878万-7098万円。
両物件とも同じモデルルーム内で紹介しており、5月中旬からの事前案内会には、180組以上が来場している。1000万円台の自己資金を用意している層が2割、2000万円以上も同じく2割。購入能力の高い層からの反響が高く、環境を意識した取り組みについても高い評価を得ているという。
販売開始は7月初旬から。早期の完売を目指す。「収納」も随所に工夫
女性スタッフが考案
壁の活用なども
コスモスイニシアでは、同グループの女性スタッフが中心となって「欲しかった収納空間」を考える「彩(いろどり)プロジェクト」を推進中だ。今回の両物件でも、随所にそのコンセプトを取り入れている。
「布団収納」の要望に応えた900ミリの奥行きを確保したクローゼット、掃除機のホースが倒れないように収納スペース内に設置した「掃除機転倒防止バー」、洋服の収納量を倍増させるハンガーパイプの2本設置、可動棚による収納力のアップ。「ちょっとした工夫だが、ありそうでなかった取り組み」(同社)だ。
玄関収納についても、シューズインクローゼットの場合は壁に傘立て用のスペースを確保するなど、「壁も収納に」といったアイデアを採用。「満足いただける収納スペースの提供で、入居者の毎日を素敵に彩る空間になるはず」ととらえている。













