大言小語 住宅広報連絡会小林氏を偲ぶ
住宅新報 2010年5月25日 号 1面
90年代半ば、住宅着工が頭打ちとなり住宅業界を取り巻く環境が大きく変わろうとしていた。こうした変化に迅速、的確に対応し、住宅業界全体の向上を図ろうとハウスメーカー各社の広報担当者で組織される住宅広報連絡会が94年に発足した。営業現場では1つの受注を目指して各社がしのぎを削るのが住宅業界。共通課題を企業の垣根を越えて共に勉強し解決に取り組むという横断的な組織ができたことは、業界にとって画期的な出来事だった。
▼会立ち上げ当初のメンバーの一人である、積水化学工業常務執行役員で住宅事業部長の小林啓二氏が15日、60歳で急逝した。当時、会の立ち上げ構想を練っていた広報仲間2人に、いい話はすぐ実現しようと自らも乗り出して動き出した。約20社の会員規模に発展し今も活発に活動中だ。
▼翌95年には阪神淡路大震災が発生。被災地に駆け付けた時のことを、「迅速な実態把握と対応策の情報開示が広報活動で如何に重要かを知ることができた」と小林さんは会の記念誌に記している。広報担当を離れて、再び第一線に戻り陣頭指揮の重責を任された小林氏は3販社の社長を歴任した。01年には北海道セキスイハイム社長に就任し、同社の道内シェア拡大に弾みをつけた。その北の地で開かれた同社住宅部門の優秀営業表彰の大会を目前にしての急逝となってしまった。ご冥福をお祈りする。













