田原祐子が贈る 女性のためのキャリアアップ術! -頑張るあなたへのメッセージ- (10)
住宅新報 2010年5月18日 号 8面
組織の中で大切な「空気を読める力」
気配りと心配りで
「場の空気が読めない」ことを、ローマ字の頭文字をとってKY(ケー、ワイ)と言います。この言葉は、「周囲への気配りが足りない」「細かいことに気づきにくい」「自分のことしか見えていない」というような状況を表しています。
そもそも女性は、男性と比べると、全般的に細やかな人が多いものですし、中にはかゆいところに手が届くような気配りができる、素晴らしい人も多いものです。不動産・住宅業界では、このような女性のきめ細やかさが、お客様や入居者、オーナー様たちからも喜ばれています。
また、もし「自分はKYと言われる」などと悩んでいる方があれば、気配りはいくらでも練習でできるようになりますから、安心してください。
実は、私も過去にはかなりのKYで、自分では悪気はないのですが、よく周りを白けさせたものです。そんな私が編み出したKY打開法は、(1)周りの状況をいつも観察するようにする(2)周りから自分がどう見えているかを観察する(3)自分が発した言葉や態度に、相手がどんな反応をしているかを観察する--という簡単な方法です。毎日これを繰り返していくと、発してよい言葉、タイミング、場の雰囲気などが少しずつ理解・実感できるようになっていきます。本音も時には…
さて、職場や組織の中では、「空気を読む」ことがことさら大切なものです。とりわけ、職場でのミーティング・会議、上司との会話、お客様への対応の中などで、『言ってはならない、ひと言』をうっかり喋ってしまうと、それだけで周りの空気を台無しにするだけでなく、仕事自体に差し障りが生じてしまうこともあります。
実は、私たち女性は自分では気づきにくいのですが、「いつも自分の本音で行動している」もの。例えば、上司が『黒い』モノを『白い』と言ったとしましょう。すると、その時の状況を考えず「それは違います」と言ってしまうことがあります。もし、上司のリードで組織が動いているとしたら、たとえ間違っていても、従わなければ足並みが乱れてしまうのです。もちろん場合にもよりますが、このような上下関係を逸脱した発言は、基本的にご法度です。
また、お客様との接客時においても、『お客様』ではなく『自分』の価値観で判断してしまい「自分がよくないと思うから、お客様には勧められない」と考えることも、結構あるようです。お客様自身は全くそこに拘っていないのに、あえて商機を逃がしてしまいますから、組織の立場で考えるとこれも考えものです。
『組織』というのは、そもそも『個の個性を活かす』ものではありますが、『個(自分)の色に染める』ものではありません。そこをはき違えぬよう気をつけたいものです。
次号では、「負けるが勝ち!」ということについてお話します。
(たはら・ゆうこ=ベーシック代表取締役)













