データで見る消費マインド(6) 20代の6割が「持ち家」希望 若者の住まい価値観は「堅実」
住宅新報 2010年4月20日 号 11面
ポスト団塊ジュニア世代に当たる今の20代は『消費しない世代』だと言われ、「上昇志向が弱い」だとか「車離れ」など、消費に対してネガティブなイメージも強い。しかし、消費に貪欲さを見せない分、彼らは堅実な選択をする。SUUMOが行った住宅購入に関するアンケートでも、その傾向は明らかだった。
「現在持ち家である」と答えた14.6%を加えると、持ち家志向は62.3%で過半数を大きく超える結果に。反対に「賃貸に住み続けたい」(3.2%)、「できれば賃貸のほうがよい」(1.2%)と答えた賃貸派は5%にも満たなかった。持家希望者は資産価値も重視
では、なぜ彼らの持ち家志向が強いのか?
その理由を聞いた設問(複数回答可)では、「賃貸に支払う家賃がもったいないから」(57.7%)とほぼ同率で、「持ち家を自分の資産としたいから」(56.2%)という結果となり、経済面や、資産的価値の面を重視している志向が見える。
また、予算に関しての質問でも、「生活に無理をしたくないので、希望条件は譲ってもいい」(65.7%)が「多少、生活に無理をしても、希望条件に合う家を買いたい」(10.4%)を圧倒し、無理をしない堅実な志向が表れたといえる。家に求めるものは「家族とのつながり」
そんな堅実的な彼ら(既婚者のみに質問)に「住宅に対する考え方」も聞いてみた。すると「家族がだんらんする場所」(70.2%)、「くつろぎの場所」(69.0%)、「家族の思い出を刻むもの」(54.8%)など、家族のコミュニケーションを大事にする項目が上位に並んだ。彼らにとって「家」という存在は、理想の家族像を実現する場であって、「ステータスを表現するもの」(9.5%)や「一人前の大人の甲斐性として持つもの」(7.1%)では今や決してないということ。
先行きが見えない不況から給料の上昇を見込めないポスト団塊ジュニア世代。そんな彼らがステータス性や上昇志向よりも、家族と過ごす時間を大切にするのは至極当然だといえる。
『消費しない』と言われる彼らだが、「身の丈に合った」プランを提案できれば、まだまだ潜在するマーケットは多そうだ。
(リクルートSUUMO編集長・西村里香)













