ゲストハウス運営のイコム 千葉・鴨川で「村づくり」 田舎暮らし体験施設
住宅新報 2010年4月20日 号 4面
ゲストハウス運営を主力とするイコム(さいたま市大宮区、早川徹代表取締役)は、ロハス(「Lifestyles
Of
Health
And
Sustainabilty」の略。持続可能で健康的なライフスタイルの意味)をコンセプトにした事業に取り組んでいる。現在、千葉県鴨川市で、移住や二地域居住の前段階として地域での生活を体験できる施設「天然村」をオープンする計画を進行中だ。農家や地元企業と連携し、11年2月の開村を目指している。
09年に同社が取得した約1500坪の土地に、地場産業の体験施設、数カ月単位での賃貸を想定したコテージなどを建設する予定。体験施設では、地元住民を講師に迎え野菜栽培やパン作りの教室を開くほか、宿泊機能も備える。村をあくまで「地域を知るための場所」と位置づけ、利用者に移住や二地域居住を実践する足掛かりとしてもらう狙いだ。
同社は94年に設立。仲介事業から賃貸管理業に軸足を移し、現在は主にマンスリーマンションやゲストハウスの運営を手掛けている。今回の計画と従来事業とは一見関連性がないようだが、早川社長は「付加価値を高めた場所を提供する意味では、同じ発想」と話す。
今回の取り組みは、社長自身の経験がもとになっている。
田舎での暮らしにあこがれ、5年前に一家で鴨川に移住。平日は都心で働き、週末を自宅で過ごす生活に満足していたが、妻が新しい環境になじめず、結局1年後に元の自宅に戻ることに。「あこがれだけで移住はできない。田舎には閉鎖的な側面もあり、移住を決める前に地域に溶け込む期間が必要だと感じた」(早川氏)。そうした教訓がもとになり、地元のネットワークを核とする構想が膨らんだ。
現在は、体験施設の建築確認を申請した段階。古民家を解体して得た古材や地元産材を使い、セルフビルドの手法を学ぶ参加型方式を検討しているという。1年後のオープンに向け、順次建設に着手する予定だ。













