ひと 地元で必要とされる企業に ジャーブネットで優秀者として表彰された柳屋建設社長 坂口 賢一さん
住宅新報 2010年4月20日 号 2面
長野県上田市で88年続く老舗の5代目社長。年間約30棟の注文住宅を手掛ける。
昨年、アキュラホームが主宰する工務店組織、ジャーブネットの会員有志171社による『長期優良住宅推進プロジェクト』に参加。2月末までに長期優良住宅8件を受注し、トップ10に入り表彰された。
「長期優良住宅の利点を顧客にいかに上手く伝え、理解してもらうかがポイント」。そのため、社内ではアピールポイントを習得する営業研修を実施し、消費者には毎月発行するニュースレターで伝えてきた。
注文なので1つとして同じ住宅はない。それだけに細かい設計レベルで難しい部分はあったという。
社長に就任して7年目。住宅市場は厳しい状況が続いている。新規顧客を開拓することは難しい。「そういう時こそ既存顧客の方を向いてサービスしていくことが大切。建てて終わりではなく、ずっと顧客の近くにいることを分かってもらえてこそ、いい関係が維持できる」と考える。月に1度これまでに住宅を購入してくれた顧客の家を回って届けるニュースレター、購入者・周辺住民約2500人を招いての感謝祭、家づくりに関する本を貸し出す『おうちとしょかん』開設など、地元住民とコミュニケーションを図る方法を仕組み化してきた。こうした取り組みが功を奏し、紹介率は4割になった。
幼いころから物づくりに興味があり、高校は建築課に進学した。柳屋建設に入社してからは、現場監督を務めた。「われわれの仕事はオーケストラと同じ。設計者は作曲家で、職人は演奏者。そして現場監督は指揮者だ。観客であるお客様が求める曲を作曲家は譜面に表し、指揮者は作曲家が表現したいことをくみ取り演奏者に伝えていく。そしてお客様に感動を届けていくことが使命だと思う」
長野県上田市出身、47歳。趣味はマラソン。第1回東京マラソンにも出場した。「その後は応募しても当選しないのが残念」
(井川
弘子)













