キラリ☆わが社の星(38) 東急不動産 酒見 健一さん(2)
住宅新報 2010年3月23日 号 7面
現場重視でサービス向上を
筆者もヘタながら、これまで十数カ所のゴルフ場を利用したことがある。当初は回りきることだけで精一杯だったが、近年はコースの戦略性なども分かるような余裕も出てきた。そうするとレストランや浴室など付帯施設の充実ぶりも、ゴルフ場の魅力として認識するようになってきた。
レストランというと、ゴルフ場の場合、高い割にはあまりおいしくないという不満を感じていた。そんな話を投げかけると、酒見健一さん(リゾート事業本部ゴルフ事業部事業統括グループ)はうなずきながら、次のような話をしてくれた。付帯サービス重要
「例えば、最近では休憩中に外に食事に出かけられたり、お弁当を持っていらっしゃるお客様もいます。でもこれではだめ。お客様にとって、おいしくリーズナブルであるのが当たり前にすべきです。ゴルフ場内のレストランでランチを取っていただくのはもちろん、朝ごはんやプレー後のアフターにもレストランに寄っていただき、更にデザートも充実するなどして少しでもお金を落としていただけるようにしなければなりません」
つまり、ゴルフ場のビジネスとは500円、1000円をどう積み上げていくか、が勝負というわけだ。コースをラウンドする楽しみだけではなく、付帯サービスを充実させることが顧客の囲い込みのカギとなる。「ゴルフ場のセクションでもミスができない。サービスの一つでも『×』になってしまうと、そのゴルフ場自体が×になってしまう」と酒見さんは話す。
そして、そこがディベロッパーや賃貸業という不動産事業の本道との大きな違いとも。「ですから、何よりも現場で働く人のモチベーションマネジメントが重要。それによりサービスの質を上げ、付加価値を高めていくことが大切だと感じています」
今期からは東急リゾートサービスの役職(ゴルフ事業本部ゴルフ事業統括部運営企画課主任)も兼務。直接、ゴルフ場の現場の運営面にもタッチするようになったことから、事業の川上から川下までを見るようになって、このような事業の奥深さ、醍醐味を認識するようになったという。
気になるのはゴルフの腕前。入社して4年間一貫してゴルフの事業に携わっているが、それまではほとんど未経験だった。ただ、「上司から『宅建を取るより、まずゴルフをうまくなれ。そうでないと出張に連れて行けない』」と言われ、プレーの方でも本格的に取り組むようになった。顧客目線で回る
今では90台半ばくらいをコンスタントに叩き出す。「担当するゴルフ場を支配人と一緒に回るから。多いときは週1ペースでラウンドしていました」。顧客目線でコースをチェックし、サービスの改善点を探すためというが、そりゃうまくなるだろう。身長180センチ以上の引き締まった体の酒見さん。いかにも飛ばしそうな雰囲気だ。
(住生活ジャーナリスト・田中
直輝)













