「リニュアル仲介」発足から半年 仲介会社の加盟160超 業界の垣根越え連携
住宅新報 2010年3月23日 号 4面
中古流通の促進を目指す「リニュアル仲介ネットワーク」(本部=エイム、埼玉県川口市、西生建代表取締役)が、仲介会社の関心を集めている。現在、160社超の仲介会社が加盟。3月中旬にアドパークコミュニケーションズ(東京都港区、平田実代表取締役)と共同開催した説明会は、4会場(東京、大阪、名古屋、福岡)ですべて満席となり、約250人が参加した。09年9月の発足から半年、業界での注目度は確実に増しているようだ。
同ネットワークを構成するのは、本部のエイム、日本モーゲージサービス(東京都港区)、ハウスジーメン(同)、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(東京都千代田区)、リニュアルパートナー会(設計事務所・建築会社)、仲介会社。各業者が連携し、売買仲介からリフォーム、融資、保証までの流れにワンストップで対応する。
具体的には、木耐協認定の建築士によるインスペクション(2件まで無料)を経て購入物件を決め、売買契約の締結を前提に買主希望のリフォームを売主が実施。工事完了後に売却する。物件には完成保証のほか2年間の瑕疵保険が付き、住宅履歴書に登録される仕組みだ。リフォーム費用は購入代金に上乗せするため、売主負担は生じない。買主には、購入代金とリフォーム費の合計金額を住宅ローンとして一括で組むことで、割安な金利を利用できるメリットがある。なお、融資は日本モーゲージサービスのフラット35を全物件で利用する。
ストック重視の流れが加速し、中古流通の活性化は喫緊の課題。若年層の間では、立地の優位性や自分好みの仕様にリフォームできるメリットに注目し、積極的に中古を選ぶ傾向も強まっている。エイムの西生社長は、「中古と言っても中身は注文住宅。また、人気エリアでは新築の供給が少なく中古の流通が中心だ。金銭的余裕がなくやむを得ず中古、というイメージが強かったが、これからは賢者の選択肢になる」と話す。
一方で、性能や瑕疵に対する不安が中古購入に二の足を踏む大きな要因となっている。これに対してリニュアル仲介では、インスペクションや瑕疵保証をサービスに組み入れ不安要素を解消。更に、引き渡し後は定期点検を実施し、その都度住宅履歴書に蓄積していく。将来にわたって資産価値の落ちにくい住宅を提供することこそが、システム最大の特徴だ。
仲介会社にとっても、成約を促進できるなどメリットは多い。中でもリフォーム代金の最大10%を協力金として本部から受け取る独自制度が、加盟のインセンティブになっているようだ。仲介手数料と異なりリフォーム費用の相場には地域間格差がないため、特に地方の加盟会社からの評判がいいという。
現時点での事例数は約10件。実績の積み上げに当たっては、一般消費者への周知が必須要件となる。4月から6月にかけて一般向けセミナーを開くほか、提携するアドパークコミュニケーションズで専用サイトを開設し、売却及び購入希望者を募る。共通看板の設置も検討中だという。
なお、4月末まで加盟金が3万円(税別)、月額会費が5000円(同)。5月以降はそれぞれ15万円、3万円となる。













