トップインタビュー 常日頃(32) エース・コーポレーション社長 沼田 真清氏
住宅新報 2010年3月2日 号 9面
福岡市にある岩盤浴の会社が今年1月に特許を取得した「光冷暖」(遠赤外線による冷暖房設備)。その首都圏での普及・販売に力を入れる。「とにかく体感してもらわなければ感動が伝わらない」と東京・江東区のマンション内にショールームを開設した。本業は東京・青山で地域No.1を目指す不動産会社。今年夏には、青山通りに念願の路面店舗がオープンする。「省エネ+健康」マンション開発へ
<光冷暖>の代理店に
--ショールームで体感しました。確かに風も音もない空調として画期的ですね。反響はどうですか。
「予想通り、実際に体験した人は強い関心を抱いてくれる。開発会社(石の癒)と総代理店契約を結んでいるので、ユーザーへの販売と同時に東京・神奈川エリアの代理店を増やしていきたい。先日、ショールームを設けた『マンションニュー清澄』に配達に来た運送会社の人が立ち寄ってくれたが、商売替えしようかなと言っていた(笑)」
--一般に知られるようになるまでにはどれぐらいかかりますか。
「約3年と見ている。将来は<光冷暖>を標準装備した賃貸マンションを『省エネ+健康』のコンセプトマンションとして開発したい。電気代が従来のエアコンと比べ3分の1程度に抑えられるし、風が出ないから埃が舞わない。アトピー治療や美肌効果も期待できる」
--ショールーム開設日に、石の癒の二枝たかはる社長が『首都圏では供給が間に合わず混乱を招いてもいけないので、あえて目立つ宣伝は控えている』と普及に自信をのぞかせていたのが印象的でした。全国的には既にどのくらい供給されているのですか。
「福岡を中心に住宅や店舗など50カ所程度に達しているようだ。東京では近く渋谷でオープンするインターネットカフェが店舗での導入第1号となる。ここは日本で初めての女性専用カフェで、家出少女などの一時避難場所や相談所の機能も持つことになっている」
--光冷暖の『冬は陽だまりのような暖かさ、夏は滝のそばにいるような涼しさ』が彼女たちの心を癒すといいですね。
「ビジネスは何であれ、社会に役立ちたい、人のためになりたいという強い思いがなければ成功しない。当社は青山でNo.1企業を目指しているが、売上などの規模ではなく、経営の品質だ。分かりやすく言えば、青山で一番お客様から喜ばれ、感謝されることを目指している。まずは<笑顔>と<ありがとう>があふれる会社にしたい」
--皆さん、明るいですね。不動産屋らしくないと言われませんか。
「言われる(笑)。笑顔はそれだけで人を幸せにすることができる。当社はプロパティマネジメント、不動産開発、売買仲介と様々な仕事をしているが、新規顧客はほとんどが紹介客というのが自慢だ」
--今後の事業計画は。
「念願だった路面店舗がやっと見つかり、夏頃には青山通りに出せることになった。今は不況だが、空室が多いということはチャンスでもある。昨年はさすがに業績が落ちたが、今年はV字回復が可能だろう」
--その根拠は。
「ストックビジネスに力を入れる。これまでもコンバージョンやリノベーションはやってきたが、中古マンションの1室を富裕層向けに改装する事業なども手掛けたい。新しくできる路面店舗も強力な武器にしていく。光冷暖も最初は浸透するのに時間がかかるかもしれないが、ある時点で一気に広がると思う」
(聞き手・本多
信博)<会社概要>所在地=東京都港区南青山2-22-19三和青山ビル10F電話=03(3408)0523設立=88年6月資本金=4000万円社員数=8人













