田原祐子が贈る 女性のためのキャリアアップ術!-頑張るあなたへのメッセージ- (3)
住宅新報 2010年3月30日 号 12面
「組織の一員」として認識をしっかりと
全体のために『グッと我慢』も必要
子どもの頃から、男性と女性には歴全とした違いがあるものです。
例えば、おもちゃひとつ選ぶにも、男の子は飛行機や自動車などの乗り物を好むのに対して、女の子はお人形やぬいぐるみを好みます。仲間と遊ぶ時も、男の子は野球などチームで競うゲームに熱中しますし、女の子はみんなで仲良く遊べる、ままごとやお人形ごっこなどをしているものです。「女性と男性の違いなど、今の時代にもあるのかしら?
社会で働く上では、ほとんど同じでは?」という意見もありますが、どうやら本能的な違いのようです。本能的な違いが仕事上にも反映
さて、こうした違いが、大人になって意外な場面で仕事上の支障を来たすこともあるようです。実際に男性側の悩みとしてよく聞かされるのが、女性は『組織思考』が希薄だということ。小さな頃からチームプレーに慣れ親しんでいる男性たちは、「(チームが試合に勝つためなら)自分の主張を抑えてボスの命令に従う」もの。少々理不尽な事を言われようと、ボスは自分より上ですから、もし反対すればチームワークが乱れ、その結果試合に負けてしまえば、自分にとってもチームにとってもマイナスだということが実感できているからです。チームでは、上下関係は、ある種「絶対的」なものなのです。
しかし、私たち女性にありがちなのが、会社や組織の中にあっても、「一個人」として思考してしまうこと。たとえば、会社の方針が変わって、技術職から営業職へと転向を命じられた場合など、「私は、営業はしたくありません」「入社の時に、そんな仕事をするとは、聞いていません」と、口に出して主張してしまいます。男性は、同じようにイヤだと感じていても、グッと言葉を飲み込んで我慢しています。それは、企業が生き残るため(=試合に勝つため)なら、自分が組織(=チーム)の一員として与えられたポジションを果たさなければならないという『組織の一員としての在り方』を理解しているためなのです。ボスの方針に反対なら、試合を退場させられる可能性もります。たとえ、自分より年下の上司だろうが、他の部署から着任した業務内容に疎い上司だろうが、上司は上司ですから、指示に従わなくてはなりません。
『組織思考』とは、会社や経営サイドの立場に立って物事を見ること。「自分にとっての損得やメリット」ではなく、「組織の一員としての、会社の損得やメリット」を尊重することです。激動の時代を生き抜くため、一人ひとりが、組織の一員であることをしっかり認識することが大切なのです。
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次号では、「相手を引きたてる」ことの大切さについて、お話します。
(たはら・ゆうこ=ベーシック代表取締役)













