個人間の融資を媒介 ソーシャルレンディング maneo
住宅新報 2010年2月9日 号 3面
個人と個人でお金の貸し借りができるようにネット上で媒介するシステムが、成長を続けている。ソーシャルレンディング(個人間融資)という方式がそれで、アメリカでは銀行とクレジットカードに続く、第3の借り入れ方式として定着しているという。日本での普及はこれからだが、リフォーム資金や敷金・礼金などの引っ越し用途での活用も目立つようになってきた。敷金・改修費も調達可
貸し手希望者が1万人超
日本で初めてソーシャルレンディングのスキームを構築したmaneo(マネオ、東京千代田区・妹尾賢俊社長)では、入学・転勤シーズンを迎えて引っ越し費用での需要を見込み広報活動を積極化させている。
貸し手と借り手が同社に登録し、借り手がオークションを立てる。
例えば、賃貸マンションの敷金礼金として30万円を調達したケース。
「千代田区のマンションへ引っ越しを予定しています。用意していた資金が、家庭の事情で、家族に送付することになりました。今月、引っ越しをしなければならないため、こちらでお借りしたいのですが」
こういうメッセージとともに、借り入れ金額と返済期間を提示する。すると、貸し手側が、金額と金利を示して入札してくる。1万円を年10%の金利で貸すというように。
30万円分の貸し手が募れたらオークションが成立し、借り入れができる。
借り手よりも貸し手の登録が多く、1万5000人いる登録者の大部分が貸し手としての登録だという。
貸し手はより有利な金利条件を出せば、入札期間内なら、成立後も優先して貸し出せるので、より有利な貸し手が現れる可能性がある。
このケースでは、18カ月返済で8.9%の金利で最終的に貸し出された。
maneoでは、全体で1億5000万円の貸し出し実績があり、うち引っ越し用途の貸付総額は1245万円。引っ越し用途での平均金額は約52万円で、平均8.24%の金利で貸し出されている。
スキームは、貸金業者として登録されたmaneoが、借り手と消費貸借契約を締結して貸付・返済を行い、貸し手は同社側と匿名組合契約を結び、出資と払い戻しを受ける形になっている。金融庁の許可も得ており、適法性の問題もない。
消費者金融の敷居を高く感じる層がメーンのターゲットで、銀行からの借り入れよりも気軽に借りられることがメリットだという。
借入時には、クレジットカードと同様の審査がある。貸し手には相手方の名前はわからない。
デフォルト率は5%程度。貸し出し先を分散させることでリスクヘッジになる。200万円まで借りられるが、貸し手は借り手1人に対して20万円までしか貸せない設定となっている。
貸し手から借り手にサイト上で質問ができることも特徴のひとつ。法人の登録はできないが、個人事業用の資金としての活用は可能だ。
maneoは、前月末の残高に対して年率で1.5%の手数料を徴収することで収益を得るビジネススタイルになっている。













