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住宅新報 2010年2月23日 号 24面

 「いらっしゃい。みかん美味しいよ、だまされたと思って食べてみて」

 静かな団地内の一角で、威勢のいい声が響く。東京・立川市の立川幸町団地で午後3時半、野菜や果物の移動販売車「ボンマルシェdeファーム」が店を開けた。

 

 

 

 

 (4面参照)

 「マルシェ」は今年1月に始まったばかりの新しい取り組み。老人ホームや都営団地などを対象に移動販売業を展開する昭和村農園(東京都千代田区)が、仕入れから輸送、販売までを手掛ける。取り扱うのは、野菜を中心にコメや卵、乳製品など300品目以上。旬の果物のほか、キャベツや白菜といった重く持ち運ぶ負担の大きい野菜がよく売れるそうだ。この日もキャベツが早々に売り切れ、「いつも何曜日に来るの?」と尋ねる客の姿もあった。

 偶然通りがかったという50代女性は、「近隣にスーパーは3つほどあるが、どれも歩いて20分以上かかる。(移動型店舗なら)雨でも買い物ができて助かる」と笑顔。ただ、「お肉など生鮮品があれば、もっと嬉しい」という。

 同社の石原敏博氏は、「バス停の目の前なので、仕事帰りに寄っていく人も多い。毎回来てくれるなじみのお客さんも増えてきた」と話す。客がひかず、閉店時間を延長することもあるほどの人気ぶりだ。

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